猟場の開拓

とりあえず、銃は手に入ったし、免許も取れたんで、後はドコで獲物を狙うか・・・?もし、師匠などが居る場合は、
師匠と一緒に猟に行けば大丈夫だと思いますが、豆鉄砲の場合、師匠は居ません
有るのは、数冊の本と狩猟関連のネット情報のみなので、そこから、自分自身の能力で猟場の開拓を行わなくてはなりません。
そう言う訳で、エアライフルで狙う獲物が、どう言うトコに居るのか・・・簡単にまとめたのが、以下の通り。

ヤマドリ 難易度 特A
深山幽谷の山の中、たまに沢なんぞで遭遇するらしい。素人にはムリな獲物みたいです。

キジ   難易度 
ヤマドリに比べれば、難易度は低いらしい。ヤマドリと違って、里山や豆畑に出没するらしい。
しかし、基本は犬を連れていないと、発見は困難らしい。結構、同じ時間に同じ場所に出没するらしい。

カモ   難易度 A〜B(種類によって、難易度が違うらしい)
水がある所に居て、大体は河川や湖なんぞが主な猟場だか、シーズンの最初には、山間の溜池にも居るらしい。
しかし、猟期に入ってしばらくすると、禁猟区や銃禁に入って、テコでも動かないらしい。

キジバト 難易度 
寝屋を見つければ、結構ラクに獲れるらしい。
杉と竹薮が混成する場所は、キジバトが泣いて喜ぶ寝屋らしい。豆畑を探すと、結構居るらしい。

他にも、エアライフルで獲れる獲物は居ますが、豆鉄砲の場合、上記4種が獲ってみたい(食べてみたい)獲物でした。


地図を探して

大体、どの情報にも猟場開拓の基本は、1/25000の地図(ホントは地形図と言うらしい)を買って禁猟区や銃禁などを色分けし、
その上で獲物が出そうな場所の見当を付け、実際に現地に行って調査を行うのが基本のようなのですが、肝心の1/25000の地
図を売っているお店が中々解りませんでした。
結局、ネットで調べて、京都市内で売っているお店を見つけたんですが、もし近所に売っている場所が無い場合、
予め図書館に行くと、高い確率で地図が置いてあると思うので、目的の場所の地図の名前を知った上で注文するとイイと思います。
ちなみに、図書館では、著作権の問題から、地図の1部をコピーするだけで、全てコピーするコトは出来ません。
まぁ、分割してコピーして繋ぎ合わせると言うのも1つの手だと思います。(ちなみに地図は1枚300〜400円だったと思います)
入手した地図は、「ミウラ折り」と言う方法でたたむと、折り目に穴が空かずに、コンパクトに長く使えます。
また、防水スプレーを掛けておくと、多少の水もOKになります。
猟場を探すのに、道路地図を使うと言うのも1つの方法だと思いますが、道路地図の場合、
細かい地形や小さな溜池などは載っていないケースが有ります。豆鉄砲の場合、猟場を地形図で探し、
その場所に行くまでのアクセス方法を道路地図を使って探します。ちなみに、地形図の場合、道路など省略されているケースが
あるそうです。


現地調査

豆鉄砲が、予め目星を付けて置いた地域は、禁猟区にも銃禁にも関係ない場所でした。
そんな訳で地図を細かく見ながら、条件の合う場所を探しました・・・。そうすると、気になる場所を幾つか発見しました、
山間の溜池です。
コレはカモの確率が高いかな〜と思って、実際に現地調査に行くと・・・カルガモ3匹を発見!
ビギナーラックとでも言うんでしょうか?幸先の良いスタートですが、実際に現地調査をしている時期は猟期の前なので、
まだ撃てません。しかし、このカルガモ、猟期に入って3回程撃つチャンスが有りましたが、見事に逃げられました・・・で、
猟期開始1ヶ月ほどでその溜池から姿を消しました、噂は本当でした(笑)
それと、地形図なんですが、地図上では水田となっていても、実際には畑になっているケースが多々ありました。


猟場探索

猟期に共通するコトと言えば、獲物にとってのエサとなるべきモノが少ないと言うコトでしょうか?
そう言うコトから、獲物は豆畑や水田に行ってエサを探すようなので、そう言う場所を重点的に廻りました。
そして、そう言った場所に散弾のケースが落ちている場合は、完全に猟場と考えてイイみたいです。
豆鉄砲も何度か目撃しました。また、散弾のケースに書いてある号数を見るコトによって、獲物の見当がつくらしいです。


キジバトの寝屋発見

そう言う訳で、豆鉄砲の最初の猟期は、猟場を探しながらあちこちを廻って調査をすると言うモノでして、
同じ場所を何度も廻りながら、時には一日200キロも走った日もありました。
しかし、獲物が居る場所と言うのは簡単には見つかりませんでした。
ちなみに豆鉄砲の最初の猟期の成績は、出猟回数20数回でキジバト4匹と言う悲惨な結果でした。
で、猟期の最終日、地図では確認していたが、行った事の無い新たな場所へ向かうと・・・有りました!
杉と竹薮の混成している場所!観察していると、キジバトが何羽か止まっていました。
しかし、この時期、キジバトと言えど警戒心は高く、50m以内に近づくだけで、逃げて行きました。
そう言う訳で撃つチャンスは無かったですが、来期は期待できる場所を見つけるコトが出来ました。


ヤマドリ発見!

同じ最終日、キジバトの寝屋を発見出来たものの、発砲のチャンスは無く、今期も終わったな〜と言う気持ちで、
まぁ無駄だろうが、最初の時期にカルガモを発見した場所を見てから帰ろうと、銃を仕舞ってソコへ行く事に・・・当然、
カモの姿はドコにも無く、まぁ来期にはチャンスがあるだろうと車を走らせると・・・視界の隅に動くモノを発見しました。
あわててブレーキを踏んでバックすると・・・ヤマドリです!
木の陰に遮られて全体は見えませんが、長い尾羽は確認できます。幸い、コッチには気が付いていないようです。
すぐにエンジンを切って準備をしようと、一瞬、視線を離した瞬間・・・居なくなりました。
そのあと、注意深く観察しましたが、ついに見つけるコトは出来ませんでした。コレも来期には期待出来そうです。


ここまでのまとめ

獲物を見つけると言うコトは、素人にとって想像以上に難しいモノでした。
当然、獲物の方も必死で生きているので当たり前と言えば当たり前ですが・・・。
何はともあれ、来期に向けて、猟場の開拓は続きます