ペレットの選択


エアライフルハンターにとって自分の銃に合ったペレットを探し当てるのが、ひとつのお仕事だったりします。
このエアライフルとペレットの関係については、世の中でふたつの意見に別れているようで、ひとつは
「空気銃とペレットの相性は無い!どれでも一緒」と言う意見と「空気銃とペレットには相性があるので、
適合するペレットを探しなさい」と言う意見がありますが・・・実際は、多種類のペレットを撃った人だけが知る領域・・・。
そう言う訳で、今回はちょっと路線を変更して、真面目にデーターを公開しようかなと思います。
これまで、画像を使わずに軽いサイトを心がけていましたが、今回だけは特別と言うコトで、御勘弁を・・・
しかし、見る価値のあるデーターですよ。


ご注意

このデーター結果は、使用したS410独特の症状(個性?)の可能性があります。
別段、営業妨害とか、特定個人を批判するつもりは毛頭ございません。
データーに関するお問い合わせには、多分答えられません。
このデーターをどう解釈するかは、個人の判断にお任せします。


テスト条件

試射人使用銃スコープレンジ天候
所持1年生の初心者 S410
(銃腔内のケア殆ど無)
×12
(これだけは某有名メーカー品)
50m晴れ 微風(2〜3m)

テスト1 ベストマッチペレットと、その50mグルーピング

方法 予備実験の結果、S410が最高初速を出すのは165bar近辺である事が判明した為、50mにおいて、
その圧力でAA Fieldにてゼロインの調整を行い、これを基準として各種ペレットをSB50m標的に5発づつ撃ち込みました。
各弾のデーターに関しては、ネット上で集めてください。

使用弾重量
AA Field16.10
AA Hunter16.10
H&N Baracuda Match55120.54
H&N Baracuda Match55221.26
Beeman Kodiak21.10
Crosman Premier14.30
Webley Lazapell 14.20
Crosman Powapell14.35
H&N Field Target Trophy14.66
Beeman Crow Magnum18.20
H&N Hollow Point12.65

 50mグルーピングテスト結果画像は此処をクリック

1部に見難い写真もあると思いますが、大体の傾向は解ると思います。やっぱメーカー推奨弾は当たるようで・・・
その他の弾に関しての判断は各個人に任せます。

テスト2 7文的によるグルーピング

方法 上記の中で比較的まとまりのよかった3種類の弾を用意し、S410に200barまでエアーを充填し、
各ペレットのゼロインを調整した後、50mの距離で、7文的に撃ち込みました(各的5発、計35発)
しかし、パワー的にまだ撃てるようなので2的足して、9文的(各的5発、計45発)にしてテストを行いました。
これで圧力の低下による着弾位置の変化とグルーピングの安定性を見てみました。

AA FieldH&N Baracuda Match552Beeman Kodiak
111
222
333
444
555
666
777
888
999
全体全体全体

 7文的(+2)によるグルーピングテスト結果画像(表内の数字をクリック)。

世間様で、よく当たると言われているペレットは良く当たるようで・・・。

この結果から解るコトは、色々な情報で言われているコトですが、S410に関しては、最高圧の200barで
最高速が出るのではなく、それよりも少し下がった所で最高速が出ます。
つまりは、最高速が出るのは、数発撃った後と言うコトです。
ハンドポンプで充填する場合も、必ず200bar入れる必要は無いようです。


ここまでのまとめ

猟場に1種類のペレットしか持って行けれなければ、豆鉄砲はAA Fieldを選びます。
しかし、銃とペレットの相性問題に関して、1つの結論が出たのではないでしょうか?

結論、銃とペレットには相性が存在する銃がココには存在する(笑)