必見プロの技
狩猟シーズンが始まり、うっちゃんの獲物の解体を手伝っている豆鉄砲ですか、いかんせん解体方法が我流なので、
本職のプロの方の解体方法を知りたいな〜と日々思っているところに、チャンス到来です。
うっちゃんがよく利用するお店の主人が、うっちゃんが狩猟を始めたことを知ると、「カモ食わせろ〜」と相成りまして、
それならばと、うっちゃんは「解体方法教えろ〜」となりまして、豆鉄砲と二人で、そのお店に向かう事になりました。
お店に入って、獲物を主人に渡すと、お店の主人は早速獲物の確認です・・・
主:主人 豆:豆鉄砲 う:うっちゃん
主 「ほうほう、これがね〜・・・、撃ったの?」
う 「そうそう、ココに弾の痕があるでしょ」
豆 「羽が毟りにくいんで、お湯に浸けると毟りやすくなりますよ・・・」
主 「はぁ〜、毟りにくい・・・お湯ね」
主人はなれた感じで、お湯の準備を開始します。そして、解体に使用すると思われるデカイ出刃包丁とまな板を準備して、
脇にゴム手袋を置きました・・・。
う 「和食で解体なんかするコトあるの?」
主 「あんまりないけど、修行時代にうずらは解体したな・・・もっとも、羽は毟ってあったけど・・・」
主 「うずらって小さいでしょ?だから、キレイに解体しないと、食べるトコがなくなるからね〜」
う、豆 「うずらね〜、なるほど〜」
そんなこんなでお湯が沸いて、解体の準備が整いました・・・
しかし、お店で飼っているインコがさっきから妙に激しく鳴いています・・・(笑)
そして、お店でバイトをしていた20代の店員は、主人から「解体を見とく?」と聞かれると、
首をブンブン横に振って店の隅に移動をしました。
解体開始
店の主人は何の躊躇も無くカモをムンズと掴み、お湯の中へ・・・しばらくのカモを
入浴させると、おもむろに羽を毟り始めました。
主 「いゃ〜、結構、羽が出るな〜」
などと言いながら、およそ、5分程で、羽毟りは終了し、後は出刃包丁で頭と翼を落とすと・・・。
いよいよ、豆鉄砲と、うっちゃんが知りたがっている解体方法が始まります。
主 「で、これから腹を割いて内臓出すでしょ・・・」
豆・う 「ふむふむ・・・」
主人は包丁を肛門から肋骨のに包丁を入れると、中に指を入れて、内蔵を出し始めます・・・。
主 「こりゃ、ナニ」
豆 「それが砂肝です」
主 「あぁ、砂肝ね・・・コレは横に分けといて・・・」
その後、肝臓と心臓を別に取り分け、後は水洗いをして、内臓の掃除は終了しました。
豆 「やっぱ、手早いですね〜」
主 「そりゃ、プロだもん(笑)」
ここまでの工程は、豆鉄砲のやっていた方法と変わりは有りませんでした。
主 「で、知りたかったのは、胸ロースと腿の分け方だったよね?それじゃ、やるよ」
主 「まず、ココがこうでしょ・・・で、コレがこうして・・・、で、ココを切ると・・・、ねっ、簡単でしょ?」
豆 「はいはい、なるほど〜、そうヤル訳だ・・・納得(笑)」
今回も写真が無い為、写真付きでの解体方法は、後日となりますが、基本的に胸ロースのとり方は、簡単なんですが、
問題は腿肉の部分です。豆鉄砲はソレまで、腿肉は股関節の部分で切り分けていました。しかし、この方法だと、
肉が殆ど取れません。豆鉄砲が教えてもらった方法は、股関節の部分で切るのではなく、骨盤ごと切ると言う方法でした。
この方法によって、以前よりも、多くの肉を腿の部分に残すコトが出来ました。
数分後、バラバラになったカモの内臓(心臓・肝臓・砂肝)は炭火で焼かれておりました。お肉の方はと言うと・・・
豆 「獲ってきたカモって血抜きの仕方が悪いせいか、血の味が強いんですよね〜」
豆 「どっちかと言うとレバーに近いような・・・」
主 「まぁ、それなら、こう言う方法ためそうか?」
主人はそう言うと、焼き物に使う金串を手に取り、胸ロースにブスブス穴を開け始めました。
豆 「ソレ、ありですか?」
主 「血を抜きたいんだから、コレでイイでしょ?」
確かに、お皿に載せた胸ロースからは、数分後、血がうっすら染み出しいました。その後、処理をしたカモを食べ比べましたが、
確かに効果は有るようですが、劇的な効果はありませんでした。
うっちゃんのよめ様再び
その後、うっちゃんは毎週のように、県外へ鉄砲撃ちに行きまして・・・何故だか、豆鉄砲が解体を手伝うという、
摩訶不思議な事体が続いていました(笑)
そして、いつものように、羽毟りが終わったカモの解体を台所で行っていると、うっちゃんのよめ様がやって来ました・・・
よ:うっちゃんのよめ様 豆:豆鉄砲
よ 「ねぇ、ナニしてるの?」
豆 「いえね、砂肝の中を見て、ナニを食べてるかな・・・って、あっ、やっぱコメですね、後は、草の実かな・・・」
よ 「ふぅ〜ん、しかし、かわいそうだと思わない?(笑)」
豆 「ソレを言っちゃあ御終いでしょ(笑)」
よ 「しかし、大分慣れたわ〜、解体とか(笑)」
豆 「解体・・・やります?」
よ 「ソレはムリ!(断言)」
豆 「ずいぶん変わりましたね〜、以前は近づかなかったのに・・・(笑)」
よ 「まぁ〜慣れね、意外と平気になるモンね(笑)」
この後、内蔵を取り出し、それぞれ説明をしました。
以前だったら、解体の現場はおろか、料理した獲物も口にしなかったうっちゃんのよめ様でしたが、
うっちゃんが毎週のように鉄砲撃ちに出かけ、毎週のように獲物を持ち帰るうちに免疫が出来たようです。
今でも、解体はしませんが、獲物は食べるようになりました。そして、以前の時のような「掃除はダレがすると思ってるの!」
とかは無くなりました・・・。で、このページを書くに当たり、本人にインタビューしてみました。
豆 「随分変わりましたね(獲物に対して)」
よ 「変わったね〜、やっぱ慣れだねアレは」
豆 「それじゃあ、もう平気とか?」
よ 「でもね、ガレージ掃除してて、たまに、トリの羽が出てくると・・・ギェーってなるね(笑)」
豆 「羽でダメですか?」
よ 「ダメだね・・・今では、羽毛布団から出てくる羽毛見ただけでも、ギェーってなる」
豆 「羽毛布団でしょ?全然違いますやん?」
よ 「ダメなものはダメなの」
ここまでのまとめ
そう言う訳で、うっちゃんのよめ様は、獲物に対してのある程度の免疫は出来たようですが、
羽毛に対するアレルギーが出たようです。どうやら、順応性に関しては、女性のほうが高いのかも知れません(笑)
今後、ハンティングを始める予定の妻帯者の方は、どうぞ心配せずにハンティングを始めてください。
少しづつ慣れさせれば、そのうち免疫が付くと思います。
尚、この免疫発言に関して、豆鉄砲は一切責任を持たないコトをご了解ください(笑)
|