獲物の解体

ハンティングをして、獲物が獲れると大変にうれしいモノなんですが、やってる本人はともかく、
家族には中々理解されないのがこの世界。今回は、妻子持ちのうっちゃんが初めて獲物を持って帰った日に
起きた事件を振り返って御紹介しつつ、妻子持ちの方はどうやったら家族に受け入れられるのか、
又家族の対応がどのように変化するのか参考にして下さい。尚、独身の方や、それに類する方は、テキトーにお楽しみ下さい。

それは一本の電話から始まった・・・
狩猟解禁日の次の日・・・、それは、うっちゃんが、県外での泊り込みの鉄砲撃ちから帰ってくる日でした。
仕事が終わった豆鉄砲は、猟果を聞くべく、うっちゃんの家に電話を入れるコトに・・・

豆:豆鉄砲  よ:うっちゃんのよめ 子:うっちゃんの子供

子 「はい、うっちゃんのいえです」

豆 「ども、豆鉄砲ですか、おとうさんは?」

子 「おとうさん・・・」
いかんせん、子供の声と携帯と言う悪条件で、よく聞こえませんが、ナニやら後の方で、うっちゃんのよめ様の声はしています。

豆 「それじゃ、おかあ・・・」
と、豆鉄砲が言いかけた時です

よ 「だめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜(怒)!」
うっちゃんのよめ様の叫びが聞こえました・・・、豆鉄砲、気を取り直してもう一度、お子様に言います。

豆 「それじゃ、おかあさんは?」

子 「ちょっとまって・・・おかあさん、まめてっ・・・でんわ・・・」
数秒後、殺気立った声で、うっちゃんのよめ様は豆鉄砲に一言、こう言いました。

 「すぐに来て!」
豆鉄砲は直立不動の体制です(笑)

豆 「ハイ、すぐ行きます」
大体の状況は察しが付いていますが、ナニが起こっているのか・・・楽しみです(笑)。


うっちゃんの家

うっちゃんの家に30分程で到着すると・・・獲った獲物を家族に見せたがるうっちゃんと、そんな獲物は絶対に家には入れさせないわ!
と言う、うっちゃんのよめ様の二人の阿鼻叫喚地獄が展開してました(笑)

豆:豆鉄砲  う:うっちゃん  よ:うっちゃんのよめ

豆 「ども〜」

う 「とりあえず、見る?」

豆 「みましょうか(笑)」
うっちゃん、やっと獲物を見せれる相手を確保して、ご満悦です(笑)うっちゃんは、いそいそと獲物が入ったビニール袋を
ガレージの隅から持ってきました。

う 「どう、コレがヒドリで、こっちがカルでしょ・・・」
しかし、うれしそうな、うっちゃんの声を遮るように、うっちゃんのよめ様は冷たく言い放ちます(笑)

よ 「とりあえず、絶対に羽の付いたままの状態で家には入れないで(怒)!」
更に冷たい仕打ちは続きます(笑)

よ 「さっきも、血の付いたままの「トリ」を家に入れようとして!
              掃除するのはダレだと思っているの(怒)!」

よ 「絶対に、止めてよね(怒)!」
そう言い放ち、うっちゃんのよめ様はやや御機嫌ナナメで、お子様を連れてご就寝となりました。
しかし、獲物が獲れたうっちゃんには、馬耳東風、馬の耳に念仏です(笑)

う 「今から解体しない?」
うっちゃんの顔には「ねぇ〜、解体手伝ってよ、お願いだから〜」と書いてあります(笑)仕方ないので次の日仕事にも関わらず、
解体を手伝うハメに・・・最初の解体は自分の獲物でしたかった豆鉄砲でした(笑)


初めての解体〜羽毟り編〜

具体的な解体の方法は知りませんが、大体の方法は狩猟のHPや、その他の情報で知っていたので、ガレージの片隅で、
まずは、お湯を準備し、両手にはゴムでコーティングされたゴム軍手をはめて、毟った羽を捨てるビニール袋を用意します。
準備が整い、ビニール袋の中から、いよいよカモをムンズと掴んでお湯に・・・なんですが、何せ生まれて初めてのコトです、
多少どころか相当躊躇します(笑)、しかも、他人の獲物・・・(泣)更にカモと目が合っちゃいました(泣)
しかし、うっちゃんの前でダメっぷりを見せるのも何なんで、平静を装い、カモをムンズと掴んでお湯に・・・
羽をむしりやすくします。
30秒程付けた後、毟りやすそうなトコから羽を毟ります、まずは胸の辺りから、プチプチ・・・
思ったより指に力を入れないといけませんが、ゴム軍手のおかげで滑りにくくなっています。
しかし、お湯に浸けたカモの表面温度が下がると、途端に羽は毟りにくくなります・・・
仕方なく何度かお湯に浸けながら、大体の羽を毟りました。時間にして、1羽15分程度だったでしょうか、この時点で、足と翼は関節から、
あと首も落としました、こうなると、多少、羽の残ったトリとなり、豆鉄砲の頭の中では、動物→食べ物に変わりました(笑)


初めての解体〜内臓編〜

コレ移行の作業は、家の台所での作業となりますが、今後、うっちゃんのよめ様に、獲物の持込禁止の御触れを出されては、
かなわんので入念にガレージのお掃除となりました・・・3羽程度のカモでしたが、大量の羽が出てきました(汗)。
一通りお掃除が終わって、カモを持って台所へ・・・ここから先は内臓がペローン、
血はボトボトのスプラッターな作業になる予定ですが、学生時代、豆鉄砲はマウスやラットの解剖なんかも体験してます。
あと、魚を捌くのも全然平気なんですが、こう言った作業が全然ダメな方は、
魚の解体辺りから練習してください(笑)台所に移動した後は、まず先程の羽毟りで残った羽を丁寧に取り、
鳥肌にしておき、表面を水洗いし、水気を切ります。この時、鳥肌に艶の無い時は、指先で表面をこすってみてください、
日焼けの後の様に、薄皮が捲れると思いますので、ソレを取り去ると、艶のある鳥肌になります。
そして、いよいよ解体・・・お腹を上にして、肛門の少し上から肋骨までに包丁を入れます・・・血は出ません。
そして、おもむろにお腹に指を入れます・・・最初に触る固いモノが砂肝です。ソレを指で引っ掛けて、お腹の外に出すと・・・
腸が繋がって出てきます・・・なれない人には衝撃的な画となるでしょう(笑)で、腸を外に引っ張り出した後は、
再び指をお腹に入れて、肝臓、心臓を取り出しますが、基本的には、指で引っ掛けて引きちぎると言ったトコでしょうか。
これで、メデタク、砂肝、心臓、肝臓が出ました。
お腹を覗くと、中は血まみれとなっておりました。そこで、蛇口をお腹に突っ込み、水道の栓をひねると・・・
中のモノが水圧で押し出されます。その時、指を入れて肋骨の周りに付いた肺を取り去り、更に食道等を取り去れば、掃除は完了、
後は皮脂分泌腺のある三角の尻尾の部分を切り離して(調理する時に臭いの原因になるらしい・・・)残った作業は捌くだけです。


初めての解体〜捌き編〜

もう、ココまで来ると完全に鳥肉です(笑)何の抵抗感もありません。丸焼きにしたい場合は、このまま味付けして、
オーブンに放り込めばOKですし、胸ロース等に切り分ける場合は、各HPを参考にやってみて下さい。
ホントは、捌きに関しては写真で紹介したいんですが、猟期外の為、獲物が手に入りません(笑)
そう言うコトで、捌き編は、11月15日以降の豆鉄砲が獲物を獲った時に紹介しますんで、テキトーにお待ちください(笑)


ここまでのまとめ

やっぱり、獲物の解体というのは、ハンター以外には嫌悪感を与えるモノだと思います。
ココでのうっちゃんのよめ様の反応は一般的な反応だと思いますが・・・猟期が進むに連れて、その対応も変化して来ました(笑)。
そう言う事で、うっちゃんのよめ様が獲物に対して、どのように変化していったのか、後編をお楽しみに。