密猟志願
豆鉄砲もAさんも、実は結構な活字中毒でして、かなり色々な本を読みます。
ただお互いに読むジャンルと言うか、方向性には少しズレがあるので、お互いに本を紹介しあったりしますが、
今回は、そんなAさんから紹介された一冊の本が、豆鉄砲に大きな転換をもたらした話です。
ちなみに、豆鉄砲が人様にオススメの本として必ず紹介するのは、真保裕一『奪取』と言う小説です。
 
贅沢な悩み
Aさんと同行してのハンティングは、世間様に驚愕と羨望を与えるほどの結果をもたらしました。
しかし、このハンティングは世間様だけではなく、豆鉄砲にも猟果以外の驚愕をもたらしまして、
その集大成の一つが、『怪しい伝説』であり、『思い込みと現実の狭間』シリーズなんです。
 
と言うのも、豆鉄砲もソレまでは、エアーはある程度拘らなくては獲れないと思ってたので、初期のAさんとの
ハンティングでは、猟場を移動する度に、1発しか発砲しなくてもエアーを規定量まで充填してました。
 
ただですね、アレだけの猟果がありますと、段々やるコトが横着になってきまして、どんどん怠惰な
方向に行ってしまうんですよ『ダメなら次があるからいいや』って(笑)
 
そうなって来ますと、エアーを一回充填すれば射場でのテスト結果から、15〜20発撃つまではチャージ
しませんし、世間で言われるスコープの傾きとかに関しても、目玉だけでスコープから見える視界を判断
すれば惑わされる可能性がありますが、実際に水平垂直を感じるのは目玉だけじゃなく、三半規管でも
自身が居る場所の水平垂直を感じれる訳です。(感じられないレベルなら、射撃には問題ないです)
 
また射撃姿勢を取った時、傾いてる側に体重が偏るので、目玉以外にも水平垂直の情報を感じれる部分が
複数あり、水平器とかの利用にしてもエアライフルの射程では世間で言われてる程に意味が無いんです。
※つまり、スコープの視界を基準にするでなく、自身の水平垂直の感覚を基準にすれば十分な訳です。
 
その他に、撃ち上げ・撃ち下ろしの狙点修正、風への対処など、世間で言われているコトが実際に試して
みると、言われるほど意味が無いと言うか、騒がれるほど気にしなくても大丈夫だと判明してしまったんです。
 
かつて豆鉄砲は、憧れるような猟果を上げるベテランの方々の多くが『こんなモンかパシ!』と感覚で
撃っているコトに対して、ものすごく不思議と言うか、『拘らなくてはならない』と言う情報との整合性が
取れなくて、物凄く不思議だったんです。
 
しかし、その正体と言うかカラクリが見えて、ハンティングにおいて目指すべきテクニックの方向性が
解かり、意識してそのテクニックの習得に努めると、徐々にですが思うような猟果が出せれるようになり、
終には出猟すれば獲物が獲れるコトが当たり前のような感覚になってしまいました。
 
本来であれば、コレはハンターにとっては歓迎すべきコトかも知れませんが、それと引き換えに獲物が
獲れた時の感動が徐々に薄くなり、ついには『オモロない・・・』とか『飽きた・・・』と言う贅沢な悩みを
持つようになってしまいました(汗)
 
そこでこの状況を打破するべく、あえて遠射を封印し、出来る限り獲物に接近する本来のハンティングを
するように心がけました。
当然最初のうちは獲物に逃げられて、Aさんから『バカじゃないの?(笑)』とか『ナニやってるのよ?(笑)』
心温まるお言葉を掛けてもらっていたのですが、そのうち自分でも分かるぐらいに獲物への接近方法などが
上達してしまいまして、終いにはAさんから・・・
 
Aさん「豆ちゃんは、この頃おバカな失敗しないからツマンナイ(笑)」
 
などと言う、『この人は一体、豆鉄砲にナニを求めているんだろう?(汗)』と疑問になるようなコトまで
言い出す始末(笑)
 
正直ですね、獲物の発見から射撃ポジションに移動するまでに失敗しなければ、スコープに獲物を捉えた
段階で、ほぼ確実に獲物をゲット出来てしまうんですよ。(イヤミとかじゃないですよ)
 
こうなりますと、再び豆鉄砲の中で『ツマラン・・・』
 
正直言いますとね、銃を持って猟場に出て、初めてスコープに獲物を捉えた時のドキドキ感とか、最初に獲物を
ゲットした時の感動が全く無くなってしまったんですよ。
まぁなんと言うか、機械的に獲物を獲っていると言いますかね、猟果と言うより、失敗した時のAさんとの掛け合い
だけを楽しんでると言うか、そんな感じになってしまいまして・・・(悩)
 
そしてある年の猟が終わった後、だったらいっそ、究極にハンデを付けて最悪の結果を迎えてみようと思い、
射撃練習はおろか、猟期前のサイト合わせすら行わず翌シーズンを迎えることにしました。
教科書的に考えると、ど〜考えてもダメなハンターの見本となるハズで、結果はメタメタになる予定だったんですが、
その結果は豆鉄砲に更なる混乱をもたらします。
 
見惑
そしてシーズンを向かえ、再びAさんと猟場に立ちまして、シーズン最初の獲物(アオクビ様)を発見して作戦を考えます。
 
豆鉄砲「居ますね」
Aさん「居るね、アプローチの方法は分かってるよね?」
豆鉄砲「○○から進入して、××ですよね?」
Aさん「そうそう、無線で指示するしスタンバイして、コッチも準備するし」
豆鉄砲「了解」
 
てな訳で、毎度おなじみの『鵜飼』方式で作戦を開始します。
 
豆鉄砲(無線)「入り口に到着、射撃ポジションに侵入します」
Aさん (無線)「了解」
豆鉄砲(無線)「獲物の状態は?」
Aさん (無線)「気付いてないけど注意してね」
豆鉄砲(無線)「了解」
 
そこで30M程を慎重に移動し、射撃ポジションの手前まで来ました。ここから先は射撃ポジションに入るのと同時に
獲物に発見されてしまう場所なので、状況をAさんに確認します。
 
豆鉄砲(無線)「ポイントに到着、状況は?」
Aさん (無線)「大丈夫、気付いてないよ。アオクビのオス・メスの2匹で△△の前辺り、川の中ほど」
 
この段階でお互いの猟場情報の共有が出来ているんで、Aさんが見ている猟場の状況が豆鉄砲にも
イメージで伝わります。
 
豆鉄砲(無線)「了解」
Aさん (無線)「銃を先に出しといて速攻じゃないと、多分逃げられるよ」
豆鉄砲(無線)「そのつもりです」
Aさん (無線)「あとは状況を報告し続けるから、ソッチのタイミングでどうぞ」
豆鉄砲(無線)「了解」
 
そこでケースから銃を取り出し、先にバイポッドを展開し、ボルトを開放した状態で銃を射撃ポジションに
滑り込ませ、次にポケットからマガジンを取り出し、装弾を確認してから口に咥えて、匍匐で体を射撃ポジ
ションに潜り込ませます。
 
Aさん (無線)「ちょっと警戒した、そのまま待機」
豆鉄砲(無線)「カチカチ」←毎度のクリック音
 
豆鉄砲は、地面に伏せたまま動かずにそのまま待機します。
(ちなみに、この時に焦って少しでも動いたりドコに居るのか確認しようとすると、確実に獲物に逃げられます)
 
Aさん (無線)「そろそろ大丈夫、手早くね」
 
そこで体を動かす前に少しだけ顔を動かして、目でドコに獲物が居るのか確認しますと、距離30M程にアオクビ様の
オス・メスが居ます。
 
獲物の位置が確認出来たので、慎重に体を動かして伏射のポジションを取り、アオクビ様オスをスコープに捉えた
状態でマガジンを銃にセットし、ボルトを前進させます。
アオクビ様はと言うと、豆鉄砲に気付いたようで泳いで逃げようとします。
 
一瞬ネック狙うべきか、確実性を優先して手羽元を狙うか迷いましたが、確実に獲物をゲットすることを優先して、
手羽元に狙いを付け、第一弾発射!
 
パシ! バスン! ←命中です
 
しかしアオクビ様は飛べないものの、泳いで逃げようとしていますが、着弾位置は一応豆鉄砲の狙い通りのようです。
そこで再度コッキングをして、今度はネックを狙って第二弾発射! ←ここまで初弾発射から5秒程度
 
パシ! バスン! ←命中です
 
スコープ越しに、ネックに命中する瞬間が見え、獲物は首を一瞬前に突き出して昇天しました。
 
Aさん (無線)「お見事です」
豆鉄砲(無線)「1年のブランクがあった割に上出来でした」
Aさん (無線)「2発目のネックは狙ったの?」
豆鉄砲(無線)「狙いました」
Aさん (無線)「これだけ狙えれば上等だね」
豆鉄砲(無線)「回収頼みますね」
Aさん (無線)「了解」
 
そして回収が終わった獲物を確認しますと・・・
 
Aさん 「いいトコ入ってるね〜(笑)」
豆鉄砲「本来は喜ぶべきなんでしょうけど、あんま喜べないです」
Aさん 「なんでよ?」
 
〜事情を説明するコトしばし・・・〜
 
Aさん 「あ〜そう言うコトか(笑)」
豆鉄砲「なんですよ、コレで失敗するなら納得なんですけど、獲れたから困っちゃうんですよ(汗)」
Aさん 「たまたまかも知れないよ」
豆鉄砲「だと思うんですけどね〜」
Aさん 「んじゃ、次行こうか」
豆鉄砲「了解です」
 
と言う訳で、次の猟場に向かいまして、ココでは回収を考えると二手に分かれる方が良いので、
Aさんと分かれるコトにします。
 
Aさん 「そんじゃ、先に猟場に入って待機しといて」
豆鉄砲「了解」
Aさん 「回収ポイント入る前に連絡入れるし、タイミングを教えてね」
豆鉄砲「了解です」
Aさん 「んじゃ、ヨロシク〜」
 
てな訳でAさんと別れ猟場に入りますと、アオクビ様御一行が確認出来たので、射撃ポジションに移動して
少し待機していると、Aさんから連絡が入ります。
 
Aさん (無線)「状況は?」
豆鉄砲(無線)「アオクビ様御一行が○○に居ます」
Aさん (無線)「了解、射撃ポジションには入ってる?」
豆鉄砲(無線)「待機中です」
Aさん (無線)「んじゃ、回収ポイントに入るからちょっと待っててね」
豆鉄砲(無線)「了解〜」
 
そして待つコトしばし・・・
 
Aさん (無線)「準備ok、いつでもどうぞ〜」
豆鉄砲(無線)「了解、こちらのタイミングで始めます」
Aさん (無線)「了解」
 
既に射撃ポジションに入っており、伏射の体勢をとっているので、ターゲットとなるアオクビ様を選びます。
アオクビ様まではレンジファインダーで確認するとピッタリ50m、この場所は撃ち下ろしで、高低差3〜4mなので
狙点修正の必要はナシと判断し、ネック狙いで第一弾を発射!
 
パシ! バスン! ←命中です
 
アオクビ様はその場で突っ伏しました・・・(汗)
 
豆鉄砲(無線)「回収お願いします」
Aさん (無線)「了解」
 
Aさんが手馴れた感じでアオクビ様を回収しました。
 
豆鉄砲(無線)「ドコに入ったか確認出来ます?」
Aさん (無線)「ちょっと待っててね、ドコ狙ったの?」
豆鉄砲(無線)「ネックです」
Aさん (無線)「ん〜とね・・・ネックに入ってるね、見事だ(笑)」
豆鉄砲(無線)「そ〜ですか」
Aさん (無線)「喜ばないの?」
豆鉄砲(無線)「ん〜素直に喜べない・・・」
Aさん (無線)「贅沢な悩みだね〜(笑)」
豆鉄砲(無線)「こんな悩みを持つとは思わなかったですよ」
Aさん (無線)「アハハ(笑)」
豆鉄砲(無線)「そんじゃ、オイラの回収をお願いしますね〜」
Aさん (無線)「了解」
 
と言う訳で撤収作業に入り、Aさんとの合流ポイントまで、色々と考え事をしながら移動していた訳ですが・・・
 
  ズルッ!(坂道で足が泥濘に滑る)
    ↓
  あっ、ヤバイ!(両手は銃と回収ネットで一杯)
    ↓
  グキッ!(魔女の一撃 完了!)
 
コケはしませんでしたが、体をかなり無理な体勢で捻ったせいか、腰に痛みが・・・(汗)
動けない程では無いので、そのままAさんとの合流ポイントに向かいますが、普通に歩けません・・・(滝汗)
しばらくするとAさんから連絡が入ります
 
Aさん (無線)「ドコに居るの?」
豆鉄砲(無線)「大変なコトになりました(汗)」
Aさん (無線)「どうしたの?」
豆鉄砲(無線)「腰がブローしました(汗)」
Aさん (無線)「ギックリかい?」
豆鉄砲(無線)「ん〜と、かなり近いかと・・・」
Aさん (無線)「動けるのかい?」
豆鉄砲(無線)「なんとか・・・(汗)」
Aさん (無線)「無理しなくてイイから、ゆっくりおいで」
豆鉄砲(無線)「そうします」
 
そして通常の3倍ほどの時間をかけて合流ポイントに到着・・・
 
Aさん 「痛そうだねぇ・・・(笑)」
豆鉄砲「ヤバいっス(笑)」
Aさん 「ドコでやったの?」
豆鉄砲「○○が××してるトコ」
Aさん 「あ〜、あそこか〜」
豆鉄砲「普段なら気ィ付けるんですが、考えゴトしてたんで・・・」
Aさん 「今日はもうムリだね」
豆鉄砲「ムリッス」
Aさん 「さて、んじゃどうするか・・・」
 
実はこの段階で昼にすらなっておらず、ホテルのチェックインの時間はまだまだ先・・・
そこで新規猟場の開拓を兼ねてドライブをと考えたんですが、車の揺れが腰に響くことが判明し、
急遽、チェックインの時間までは別行動をすることにしました。
ちなみに豆鉄砲は、自分の車の中で時間まで待機、Aさんは新規猟場の開拓です。(猟果はどうでもいいので)
 
とりあえずAさんに豆鉄砲が車を置いたところまで送ってもらい、時間まで別行動をしようとしますと・・・
 
Aさん 「ちょっと待っててよ」
豆鉄砲「なんですの?」
Aさん 「時間までヒマだろうから本を貸してあげるね」
豆鉄砲「準備イイですね」
Aさん 「ホントは帰りに貸すつもりだったんだけどね(笑)」
豆鉄砲「まぁ〜時間はタップリありますからね〜」
Aさん 「じゃあコレどうぞ」
豆鉄砲「ん?『ダックコール』有名な本なんですか?」
Aさん 「ん〜どうだろう?でもこの人、イイ話書く人だよ、読み終わるとホッコリすると言うか、大人の為の童話だね」
豆鉄砲「へ〜、Aさんこの人を昔から知ってたんですか?」
Aさん 「昔、一緒に廻った人からプレゼントしてもらった本なの、この中のキャラクターに似てるからって(笑)」
豆鉄砲「どのキャラクターなんですか?」
Aさん 「その中のね、とある話に出てくる人(笑)」
豆鉄砲「どんな人なんです?」
Aさん 「まぁ〜、読んでからのお楽しみ(笑)」
豆鉄砲「じゃ〜そうしますね」
Aさん 「とりあえず最初から読んでみなよ、今から読んだって、チェックインの時間に十分間に合うから」
豆鉄砲「へぇ〜、じゃあそうしてみます」
Aさん 「んじゃ、時間までドコにいるつもり?」
豆鉄砲「そうですね〜、○○辺りにいますよ、あそこなら静かだし、他所様にも迷惑にならないだろうし」
Aさん 「了解〜、まぁなんかあったら電話するから」
豆鉄砲「了解です」
 
と言う訳でAさんと別れ、休憩場所で先ほどのコトを考えるコトしばし・・・
 
正直な話ですよ、メンテもしなければ練習もしていない状態であの結果と考えると、この先が見えてしまいまして・・・
例えばですね、プレチャージの圧倒的戦力を放棄して、恐らく最弱の部類に入るであろう
 
  スプリング銃+アイアンサイト
 
のような組み合わせでも、猟果に関しては今のように簡単に獲れるとは思いませんが、それでも時間を掛ければ
満足のいく結果を得られて、今と同じような感覚になる気がするんですよね〜。
正直、鉄砲を持って今後ハンティングを続けても、『その先にアンタが求めているモノは無いよ』
と豆鉄砲のゴーストが囁いています(笑)
 
しかし、豆鉄砲が求めているモノが何なのかは、実は豆鉄砲自身にも良く分っていない状態・・・(悩)
 
とまぁ、こんな感じで答えの出ない悩みをモンモンと一人で考えてた訳ですが、そのうち答えの出なさ加減に
飽きまして、Aさんが貸してくれた本を読んでみました。
 
ダックコール 〜密猟志願〜
この本は全部で6つの物語から構成されていまして、最初の物語から話の中に引き込まれました。
そして3番目の『密猟志願』と言うタイトルが豆鉄砲の琴線に触れまして、その物語を読み終わった後には・・・
 
おぉおぉぉをっ! コレだよ、コレ!! こう言うのをしたかったんだよ!!!
 
このたった一つの物語が、これまでの悩みを全て消し去り、豆鉄砲が今後目指すべき方向を示してくれました。
これで豆鉄砲の解脱(悟り)は終了です、もう迷うコトもありません(笑)
 
  ※この稲見一良『ダックコール』は、ハンターにはオススメの傑作です。
    残念ながら、稲見一良さんは既に亡くなられてますが、その著作は良書だらけです。
    ただし、読むと分りますが、著者はハンターとしては、まだ初心者のレベルだったようで、
    ハンターの入門書だと思って読むと期待を裏切られます。(志半ばで病に倒れたようです)
    しかし、大人の為の童話と思って読むと、大変良い作品に感じられると思います。
    豆鉄砲が人様にオススメする二冊目の本は、稲見一良『ダックコール』です。
 
その後チェックインの時間になったので、Aさんと合流してホテルに向かい、その晩・・・
 
Aさん 「腰どうなの?」
豆鉄砲「痛いです(涙)」
Aさん 「薬は?」
豆鉄砲「あの後、ドラックストアで○ェイタス買って、塗りたくってます(笑)」
Aさん 「ところで『ダックコール』どうだった?読んだ?」
豆鉄砲「読みましたよ〜、実に良書ですなぁ(笑)」
Aさん 「そりゃ良かった、ところで、どのキャラクターがボクに似てるか分った?」
豆鉄砲「そりゃ『密猟志願』の○○ですな」
Aさん 「アッハッハ、分ったか〜」
豆鉄砲「そりゃもう(笑)」
Aさん 「いいでしょ、あの話」
豆鉄砲「最高です(笑)」
Aさん 「そりゃ良かった」
豆鉄砲「それで、その件でお話がありまして」
Aさん 「ナニ?」
豆鉄砲「鉄砲やめます!」 ←本気
Aさん 「へっ?(汗)」
豆鉄砲「だから鉄砲からは卒業! もうね、あの話読んだら、鉄砲なんて野暮!(笑)」
Aさん 「まぁ〜止めはしないけどさ、ハンティング自体を止めるの?」
豆鉄砲「じゃなくって、道具の変更(キッパリ」
Aさん 「鉄砲からナニにするの?」
豆鉄砲「パチンコですな(笑)」
Aさん 「パチンコと網かい?網は無双網とかかい?」
豆鉄砲「じゃなくって、正式な名前は分かんないんですけど、ラクロスのラケットの親玉みたいな網を
     投げてカモ獲るのあるでしょ?」
Aさん 「ああ〜、解る分る(笑)」
豆鉄砲「アレです」
Aさん 「本気かい?」
豆鉄砲「なんかマズイですか?あんだけアオクビが居れば、そのうち獲れるでしょ?」
Aさん 「いや〜、あの網は場所と言うか、猟場を選ぶと思うよ」
豆鉄砲「そうなの?」
Aさん「多分だけど、あの猟場って両側が山になっているような谷の底にあるような池で、
     カモの飛来コースが決まってるような場所じゃないとムリだと思うよ」
豆鉄砲「あ〜ナルホド〜、でも回収に使ってるような網を投げて獲れたらオモロくないですか?」
Aさん 「そりゃ面白いだろうけどね〜、でもその網はどうするのよ?」
豆鉄砲「網が欲しけりゃ編めばいいんですよ、ランディングネット(part.37)と同じで(笑)」
Aさん 「あぁ〜ナルホドね〜、アッハッハ(笑)」
豆鉄砲「欲しければ、無双網でもなんでも編めばいいんですよ、材料買うのに鉄砲と違って許可は
      要らないだろうし(笑)」
Aさん 「豆ちゃん、ところで免許は?」
豆鉄砲「んなモン、密猟に決まってますがな、アアタも『密猟志願』読んでるでしょうよ(笑)」
Aさん 「完全にハマっちゃったな(汗)」
豆鉄砲「いや〜正直な話ですよ、鉄砲もって銃禁とかで発砲して警察に見つかったら、メッチャ怒られると思うんですよ、
     例えるなら、体育教師がたむろする教官室に呼ばれるようなモンで、死刑宣告と同等と言うか(笑)」
Aさん 「まぁ〜なんとなくその例えが分る気がする(笑)」
豆鉄砲「でもね、玉網の親玉みたいなモン振り回しても誰も通報しないだろうし、例え見つかっても
        『おジイちゃん、ゴハンもう食べたでしょ?』
      みたいにボケ老人を諭すような感じで、シャレで済む気がするんですよ(笑)」
Aさん 「アッハッハッ(笑)」
豆鉄砲「だってホラ、鉄砲なら分り易いですけど、ならナニしてるかワカランでしょ?」
Aさん 「う〜ん、確かにそうだけどさ・・・(汗)」
豆鉄砲「どうせ獲れる訳はないし、その気も無いんだから、しばらくは無免許でokでしょ?(笑)」
Aさん 「でも豆ちゃん、2種免許持って網の免許取るなら試験の一部は免除だよ」
豆鉄砲「えっ、そうなの?」
Aさん 「そうだよ、知らなかった?」
豆鉄砲「知らなかった(笑)」
Aさん 「それに更新はまだ先だよね?」
豆鉄砲「まだ先ですね」
Aさん 「返納するなら簡単に出来るし、次の更新まで持ってたら?心変わりするかも知れないし」
豆鉄砲「まぁそうですね〜」
Aさん 「しっかし、極端な方向に走ったね〜」
豆鉄砲「ん〜、何と言うか、獲物と勝負するのに、道具の性能で勝負するより、自分の知恵で勝負したいんですよ」
Aさん 「あぁ〜、なるほどね〜」
豆鉄砲「道具としての鉄砲を否定する訳じゃないですけど、オイラとしては、鉄砲はもうお腹イッパイです」
Aさん 「でも豆ちゃん、網ならだいぶ自由に出来るね」
豆鉄砲「ん?どう言うコトです?」
Aさん 「ほら、網なら日没後も出来るし、一日の定数もある意味関係なくなる」
豆鉄砲「あぁ〜そう言うコトか」
Aさん 「だからさ、○○とかに網を仕掛けて、一日中ゆっくりしてればokだし」
豆鉄砲「ならコタツが欲しいですね(笑)」
Aさん 「いいね〜コタツ、となるとミカンも必要だね〜(笑)」
豆鉄砲「でも沢山獲れたら羽毟りとか面倒ですね」
Aさん 「ナニ言ってるのよ、蝋で剥くのがあるじゃないよ(笑)」
豆鉄砲「あぁ〜、そう言えばアレがありますね」
Aさん 「アレがあればナンボ獲れても平気だよ(笑)」
豆鉄砲「じゃあコンロとかの熱源が必要ですな」
Aさん 「蝋を溶かすだけなら、カセットコンロでも十分だよ」
豆鉄砲「それじゃあ熱源用に火鉢でも持ち込んで、ついでにモチでも焼きますか?」
Aさん 「モチ! いいね〜、やっぱ正月はモチだよね(笑)」
豆鉄砲「なら、ぜんざいとかもイイですよね温まるし、小豆なら小一時間もあれば炊けるし(笑)」
Aさん 「いいね〜、実にイイ(笑)」
豆鉄砲「んじゃあ、○○に網仕掛けて、コタツに入って茶を啜り、一日中くっちゃべっると(笑)」
Aさん 「豆ちゃん、別に今更猟果とか、ど〜でもいいでしょ?(笑)」
豆鉄砲「オモロくてラクに獲れるなら何でもokですよ(笑)」
Aさん 「じゃあ決まりだね(笑)」
豆鉄砲「お互いに方向性がビシッ!と決まりましたな(笑)」
Aさん 「豆ちゃんの猟日記とかどうなるの?」
豆鉄砲「ま〜存続するとすれば、今より濃い、中身の無いバカ話が書かれるだけじゃないですか?(笑)」
Aさん 「世間は呆れるだろうね〜」
豆鉄砲「まぁ〜、今の猟日記ですら信じられない人が多いでしょうからね〜」
Aさん 「しっかし、鉄砲を止めるのに未練とか無いの?」
豆鉄砲「正直な話ですよ、今の猟のスタイルって、全国のエアライフルハンターが憧れるシチュエーションのうちで、
     5本の指に入ると思うんですよ」
Aさん 「そうかい?他にもあるんじゃないの?」
豆鉄砲「アアタ冷静に考えてみなさいよ、朝っぱらからふやけるほど風呂に浸かり、ホテルを出るのが10時、
     ソレもチェックアウトの時間だから実際の出発はもっと遅いんだよ?
     それでいて獲る獲物はキジとアオクビ・オンリー、しかもアオクビはオス・メスを選んで獲り、その猟果も
     目を三角に吊り上げて必死になって猟場を廻るのではなく、完全に遊びのノリ。
     そして明らかに師匠筋のアアタに車を運転させ、バカ弟子はそんな師匠筋に躊躇なく悪態をつき、
     師匠筋の人もソレを怒るでなく、笑ってお終いか、同じレベルの返しで対応し、乗りは完全にサークルか
     アアタの好きな『水曜どうでしょう』みたいなスタイル。←『水どう』は豆鉄砲が布教したらハマりました(笑)
     世の中に、コレ以上ラクで同等の猟果を挙げるシチュが他にあると思う?」
Aさん 「多分ナイです(笑)」
豆鉄砲「でしょうよ、つまりオイラは、国内では、ほぼ頂点と思われるシチュを体験しちゃった訳ですよ(笑)」
Aさん 「う〜ん・・・、意識して無かったけど、随分と贅沢な猟をしてた訳か」
豆鉄砲「そう言うコトです(笑)」
Aさん 「コレが普通と思ってたんだけど違うんだね(汗)」
豆鉄砲「オイラの場合、ドン底と頂点の両極端を知ってますから、この状況が異常だって分ります(笑)」
 
と言う訳で、一冊の本が豆鉄砲に銃の返納と言う結論までもたらしましたが、Aさんの説得により、
その結論はしばし保留され、決断の時を待つのでした(笑)
 
諸行無常
それから月日が流れ、更新の年が来たある日、警察の担当者から電話がありました。
 
担当者(電話)「豆鉄砲さん、今度の経験者講習の申し込みがまだのようですが?」
豆鉄砲(電話)「あ〜その講習ですか、次の回にしようと思ってるんですが?」
 
更新する気があまりないので、ギリギリまで保留するつもり(笑)
 
担当者(電話)「出来れば今回受けて欲しいんですけど・・・」
豆鉄砲(電話)「じゃあ受けますよ」
担当者(電話)「申し込みは、いつ来られます?」
豆鉄砲(電話)「んじゃあ、○日に行きますよ」
担当者(電話)「じゃあ、お待ちしてます」
 
てな訳で、経験者講習を受けた訳ですが、例の銃刀法の改正で話がヤヤコシクなっておりまして、空気銃には
関係ない話ですが、装薬の方は技能試験みたいなモノの導入について説明がされ、講習の休憩時間には
高齢の所持者の方が口々に
 
  『次の更新で鉄砲は終わりだな(笑)』
 
と、完全に達観しておられました(笑)
そしてもうひとつ、豆鉄砲に関係があったのは猟期前の練習ですが、コレも面倒な話でして、
 
  『出猟日の一ヶ月前以内に射場で練習しなさいよ、オメーら事故ばっか起こすからよ』
 
と言う、ま〜言いたいコトがワカランでもないですが、コッチとら解禁一ヶ月前は射場がバカ込みなんで、
ソレを回避すべく例年9月の終わり頃に調整していた訳ですが、今後はソレもダメなようでして、
更に例の診断書の指定医の件まで聞いた日には・・・
 
 あ゛〜メンドクセ〜・・・○| ̄|_
 
まぁ法律の趣旨は解りますけどね、ど〜考えても鉄砲も持ったコトが無い人が、机上論で銃の運用方法を考え、
無理矢理作った法律にしか思えませんよ(笑) 
まぁしかし、決まったコトは仕方ないんで、所持を継続したければ素直に従うしかありませんね。
 
と言う訳で経験者講習が終わり、更新期間が近づいたある日、必要書類を入手すべく行動を起こすコトに・・・
まずは区役所で身分証明を入手し、診断書の指定医がドコなのかを確認するために警察へ・・・
 
豆鉄砲「まいど〜」
担当者「豆鉄砲さん、どうしました?」
豆鉄砲「更新の件で指定医のリストを・・・(笑)」
担当者「あぁそうでしたね〜、コレですよ、どうぞ」
 
ここでB5サイズのケース入りリストが登場! ど〜考えても持ち帰り不可です(笑)
 
豆鉄砲「あの〜、コピーとか無いの?(汗)」
担当者「コピー無いんですよ、皆さんには、このリストを写してもらってるんです(恐縮)」
豆鉄砲「スンマセン、なんか書くモンと紙あります?(汗)」
担当者「コレどうぞ」
 
メモ用紙とポールペン登場で、写経を開始します・・・
 
担当者「あの〜、豆鉄砲さん」
豆鉄砲「なんです?」
担当者「リストの病院に行く時は、予め電話予約とかして下さいね」
豆鉄砲「そうなの?」
担当者「ハイ、突然アポ無しで訪問して、対応出来なくてトラブルケースが多発しているんで」
豆鉄砲「そうなんだ〜」
担当者「そうなんですよ、それと、その○○病院だと、診断の為に一泊入院だそうです」
豆鉄砲「入院!?マジで?(汗)」
担当者「そうなんです、それとその次の××病院だと、家族や同居人がいる場合は全員参加だそうです」
豆鉄砲「家族全員・・・(汗)」
担当者「それから△△病院だと診断料が2万ほどするそうなので予め確認を・・・」
豆鉄砲「2万!(驚)」
 
この時点で3件ほどの写経が終わりましたが、正直面倒で仕方ないので奥の手を使います(笑)
 
豆鉄砲「あの〜」
担当者「なんですか?」
豆鉄砲「担当者として、オススメの病院ってドレですか?(笑)」←ほとんど寿司屋感覚(笑)
担当者「オススメ・・・ですか・・・?(汗)」
豆鉄砲「そうそう、あるんでしょ?(笑)」
担当者「え〜っとですね・・・オススメと言うのは・・・ちょっと・・・(汗)」
豆鉄砲「なら、どの病院が多く利用されてます?」
担当者「あ〜、でしたら□□病院ですね、猟友会の方も多く利用されているみたいです」
豆鉄砲「□□病院ね、ありがと〜(笑)」
担当者「行く前に必ず連絡して確認して下さいね」
豆鉄砲「解りましたよ〜」
担当者「それと豆鉄砲さん」
豆鉄砲「なんです?」
担当者「銃刀法が改正されたんで、猟期前の練習して下さいね」
豆鉄砲「分ってますよ」
担当者「練習って、解禁日の一ヶ月前じゃなくって、実際に出猟する一ヶ月前なんで間違えないで下さいね」
豆鉄砲「大丈夫ですよ、講習会で聞いてますし」
担当者「じゃあ、お願いしますね」
 
てな訳で、本命の□□病院の住所と電話番号を控えて警察を後にし、一旦家に帰って冷静に考えるコトしばし・・・
 
  ・今後も更新の度に診断書を求めて面倒なコト(費用+時間)が続くが、まぁコレは仕方ナイ・・・
  ・問題は猟期前の射撃練習・・・てかコレ完全に子供扱いだよね?まぁ気持ちは分るけど(笑)
  ・この面倒な手間を続けて、今後も銃を所持し続ける価値があるのか・・・?
 
う〜ん、どうするべきか・・・決断の時・・・しかし答えは出ず!!(笑) ○| ̄|_
 
仕方ないので気分転換にお茶を沸かし、タバコを一服・・・
 
そしてふと思いついて、狩猟地図を広げて眺めるコトしばし・・・
 
ん?待てよ・・・?コレは・・・もしかして・・・銃禁が関係ないと、無限の猟場が広がらないか・・・?(汗)
 
そこで更に自分の家の近所も確認してみますと・・・
 
銃禁が関係ないと、全く問題ナイじゃん!(驚)
 
これまで、地図の青いトコは禁猟区と考えてましたが、銃を使わないとなると利用出来そうな猟場は
いくらでもあるんです(笑)
 
てな訳で
 
  返納決定!
 
こうなると行動は早いモノで、とっとと銃の売却先を探し、数日後には売買が完了!
それなりの人気銃だと、こう言う時に話が早くてイイですね〜(笑)
 
そして書類を持って警察へ・・・
 
豆鉄砲「ども〜」
担当者「豆鉄砲さん更新ですね」
豆鉄砲「じゃなくって、返納しますんで(笑)」
担当者「えっ!?(汗) この前、診断書の病院リストをメモしてましたよね・・・?(汗)」
豆鉄砲「気が変ったんで(笑)」
担当者「すいません、書類を用意するんでちょっと待ってもらえます?」
豆鉄砲「ごゆっくり〜(笑)」
 
その後、担当の方に返納の理由などを聞かれ、テキトーに答えて警察を後にしました(笑)
 
ここまでのまとめ

皆様、長らくご愛読頂きましたが、
 
  『豆鉄砲の日本で2番目にいい加減なエアライフルハンティング
 
これにて終了です。
 
実はここまでの話しは、2009〜2010年末に掛けての話でして、返納した時点でもまだ書けるネタがあったのと、
更新するスペースがあったのでそのままサイトの運営を続けました。
 
その間、皆様からメールを頂いたり、感の鋭い読者の方から
 
 『まさか返納してないですよね?』 ←ギクッ!!!
 
と、かなり際どいメールを頂いたりもしましたが、真実を明かす訳にはいかなかったので、
 
 『色々と更新ネタを仕込んでますので、しばし!しばしの辛抱を・・・(汗)』
 
と、お茶を濁した返事をするしかありませんでした(笑)
 
あと2つ分の更新スペースがあるので、アフターサービスとして2本のネタを更新をして、このサイトの運営は
完全終了となります。
 
       このサイトにアクセスして頂いた多くの皆様へ
         
       9年間、本当にありがとうございました!! m(_ _)m