ランディングネット
以前紹介したように、豆鉄砲はカモの回収に折りたたみ式のランディングネットを使用しているのですが、使用時期
が冬と言うコトもあって、色々と不具合が出てきましたので、不具合解消に向けて、アレコレやってみました。
今回はそんな、紆余曲折の話です。
最初にランディングネットを使用した時には、写真のような糸で出来たネットを使っていたのですが・・・
猟場にて1
豆鉄砲 「Aさん、このネット、ギミックはイイんですがね、ネットが水吸ってダメですね〜」
Aさん 「そうだね〜じゃ〜ナイロンのネットに切り替える?」
豆鉄砲 「そうするとクセとか付いて不便じゃないですかね〜?」
Aさん 「クセとかよりも、水に濡れたネットを車に持ち込んだら、車濡れるでしょ〜が(笑)」
豆鉄砲 「ナニ、ナンパなコト言ってるんですか?(笑)」
Aさん 「いや、マジメな話、ナイロンの方が軽くて水の抵抗も少ないからナイロンに切り替えた方がイイよ」
豆鉄砲 「確かにそうですね〜じゃ〜ナイロンに変更と言うコトで」
そんな感じで、ナイロンネットを使用していたのですが、やはり当初懸念されていたクセが色々面で問題となり
はじめました。
猟場にて2
豆鉄砲 「Aさん、このナイロンネットだとクセついてカモの回収時に上手くカモが入らないですよ」
Aさん 「そうだね〜でも軽さを考えるとコレしか無いんだよね〜」
豆鉄砲 「一番最初に使った糸のネットはどうです?」
Aさん 「ダメだよ〜アレじゃ〜水の抵抗が大きすぎて、場合によっては網本体を壊しかねないよ」
豆鉄砲 「そっか〜ナンか方法は無いですかね〜」
Aさん 「そうだね〜無いコトも無いけど・・・」
豆鉄砲 「教えて下さいよ〜」
Aさん 「豆ちゃんさ、フライフィッシングは知ってる?」
豆鉄砲 「知ってますよ、西洋式の毛鉤釣りでしょ」
Aさん 「そうそう、でねその時にランディングネットって使うんだけど、その網を自分で作る人が居るのよ」
豆鉄砲 「へ〜大変そうですね〜」
Aさん 「どうだろうね〜?ま〜あまり作ったって人は聞かないし大変かもね〜」
豆鉄砲 「売ってないんですかね〜」
Aさん 「売ってるけど、メチャ高いよ、ビックリする程(笑)」
豆鉄砲 「高いんじゃ〜ガマンしてナイロン使うしかないですね〜」
Aさん 「ま〜そう言うコト(笑)」
できるかな?
そんな会話をしつつ、猟期も終わり、ランディングネットのコトなんぞ完全に忘れていたのですが、ネットを
巡回している最中、ふと思い出してランディングネットのコトを調べ始めますと・・・
フムフム、糸はクレモナ糸ってのを使うのね〜
げっ、完成品のネットってこんな値段すんの!
しかも、サイズね〜じゃん、特注?ってコトは料金も・・・(汗)
しっかし、手間は掛かりそうだけと、不可能って話じゃなさそうだな〜
てな訳で早速、話のネタに作ってみようと決心しまして、材料の調達に入ります。
まず糸ですが、フライフィッシングのランディングネットを作っているサイトを調べると、「クレモナの3号」
と言う糸で作っているので販売している所を調べると、どうやらクレモナ糸と言うのは、「カセ」と言う単位
で売っているようで、その1カセが700m近くあり、しかも染色前の白い糸の状態です(汗)
そんな訳でど〜したモンかと思っていると、ヤフオクで染色したクレモナ糸が販売していましたので、知人に
お願いして、落札してもらい、クレモナの3号の糸(約100m)をゲットしました。
さて、ランディングネットを作るのには網針が必要なのですが、この網針もネットを見ていると100円ショップで
30cmの物差しを使って作れると言うコトでしたので、早速ゲットして2本の網針を作りました。
こうして、材料はそろったので、じゃ〜作ってみますかと始めてみると・・・
以外とチョロくね?←この時、ランディングネット作りに魔物が居るコトを知らないバカが居ました(笑)
最初だったので、サイズとかが良く分らないまま、試作品のつもりで勢いだけで作りましたが、途中でサイズ
の間違いに気が付いたので、程々で作るのを終了しまして、とりあえず、Aさんに報告します。
豆鉄砲 「Aさん、ランディングネットですけど、自作開始しました〜」
Aさん 「ご苦労さんだね〜で、どう?」
豆鉄砲 「そうですね〜結構楽勝かも(笑)」
Aさん 「頼もしいね〜ボクの分も作ってよ〜」
豆鉄砲 「ガッテンでさ〜」
最初の糸が終了したので、再度、友人に頼んでクレモナの3号糸と4号の糸を仕入れて製作に入りまして、数日・・・
完成〜!やっぱオイラ天才だ(笑)
てな訳で、再度Aさんに連絡を取って、完成披露パーティを近所のファミレスで行いますと・・・
Aさん 「糸太くない?」
豆鉄砲 「4号で作ったのは太いですね〜でもダチョウ・クラスのアオクビを獲るのにはこれでしょ?(笑)」
Aさん 「マジな話さ、コレだとネットが障害物に引っ掛かった時、ネット本体を壊しちゃうよ?」
豆鉄砲 「そうですね〜、でも3号ならokじゃないですか?」
Aさん 「3号ね〜もうちょっと細い糸ないの?」
豆鉄砲 「2号ってのがありますね」
Aさん 「ソレで作らない?」
豆鉄砲 「ヤフオクとかでバラ売りしてないんですよ〜買うとカセ単位なんで700m以上あるんですよ」
Aさん 「1個作るのに約100mでしょ、なら7個作れるじゃないの(笑)」
豆鉄砲 「しかも染色してないし、買ったら染色する必要もあるんですよ」
Aさん 「どうやって染めるの?」
豆鉄砲 「なんでも、ダイロンカラーとか言う染粉で染めるらしいですよ」
Aさん 「なんだ、やり方知ってるんじゃん(笑)」
豆鉄砲 「知っててもやんないですよ」
Aさん 「今期もクセの付いたネットで回収するの?ヘタすればカモが、ネットから逃げちゃうよ」
豆鉄砲 「ま〜そうですね〜・・・」
Aさん 「完成を楽しみにしてるから、それと網針が必要なんだよね、それぐらい協力するから」
豆鉄砲 「まだ作るって決めた訳じゃないですよ」
Aさん 「まだ猟期には余裕があるから大丈夫」
豆鉄砲 「どう大丈夫なんです?」
Aさん 「ま〜いいから(笑)」
そして数日後、豆鉄砲の元にはクレモナ糸2号がカセ単位で届きました、ついでに染粉も・・・(笑)
でもって、説明書に書いてある通りに糸を染めまして、何故か異様に絡む糸をほどいて、製作に入ること数日・・・
再度Aさんに連絡して現物を見せますと・・・
Aさん 「イイね〜流石だ」
豆鉄砲 「コレならイイと思いますよ、コレでナイロンのクセともオサラバですね」
Aさん 「ところで、糸はまだ余ってるんだよね?」
豆鉄砲 「まだ在庫は十分と言うか、ヘタすれば一生分ですね」
Aさん 「実はさ、頼みがあるんだけど・・・」
豆鉄砲 「なんですの?」
Aさん 「フライで使っているランディングネットがあるんだけど、編めるかな?」
豆鉄砲 「編むのはイイですけど、網針から作らないとムリだから面倒ですよ」
Aさん 「網針はボクが作るから心配しないで」
豆鉄砲 「編むのって結構大変なんですよ〜」
Aさん 「いや〜こう言うネットがあると回収にも力が入るな〜(笑)」
豆鉄砲 「回収に力入りますか?」
Aさん 「だってさ〜こう言うイイものがあると使ってみたいでしょ?」
豆鉄砲 「なんかホメ殺ししてないですか?」
Aさん 「作る気になった?」
豆鉄砲 「考えときます」
ここまでのまとめ
ランディングネットを作って見ましたが、思ったよりも簡単でした。ホントは地獄の苦しみかと思いましたが、
網目のサイズが大きい為、トータルで8時間もあれば、完成することが出来ます。
しかし、この網目がクセものでして・・・
後日、Aさんより網針の詰合わせが届きまして、網目15mmでランディングネットを作るハメになりまして、やっと
の思いで完成させたのでAさんに連絡を入れます。
豆鉄砲 「一応、完成です」
Aさん 「いや〜上手く出来てるね〜ところでさ、もう一本ネットあるのよ、今度は網目10mmでお願い(笑)」
豆鉄砲 「殺す気か!」
結論 ランディングネットには魔物が住んでます(汗)
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