猟装
今回は、なんだかんだで6年目を終えた豆鉄砲の猟装の話です。

豆鉄砲が初めて免許を取って猟に出た時は、当然、猟装を意識した服なんぞ持って無かったので、
一般的な、ちょっとアウトドア系の服を着て出猟していました。
その後、アレコレ情報を仕入れて、迷彩服なんぞも揃えたのですが、実際に猟場で着るコトは滅多
に無かったのですが、コレには理由がありまして・・・

民間人偽装
豆鉄砲はエアライフル猟なので、当然、猟場は山と言うより、里山辺りになります。そう言う場所で、
迷彩服でウロウロすれば、当然、不審者扱いになる訳ですよ。
でもってパトカーとか呼ばれてアレコレ聞かれれば面倒な話になる訳ですね、こちらに違法行為が
無い場合でも・・・
そんな訳で一般的なアウトドアっぽい格好で猟をしていた訳ですが、いかんせん居鳥を狙うエア
ライフル猟においては獲物に発見され易いと言うデメリットもある訳で、何か一般人に誤解を与えない
アウトドアっぽい服で、尚且つ迷彩効果のある服が無いかな〜と思っている時にAさんと出会った訳です。

ルンペンスタイル
Aさんと最初に猟場で会った時にAさんが着ていたのは、
こんなジャケットでした。
正直言って、「汚ね〜服だな〜」と思っていました(笑)
Aさんに話を聞くと、なんでもアメリカの、とあるメーカー
の服と言うことで、その時はメーカーに興味も無く、
「そうなんですか〜」と聞き流していました。







ローテクvsハイテク
まぁ〜豆鉄砲としては、そんな古臭いルンペンスタイルなジャケットよりも、最新のゴアテックスや
迷彩パターンを採用している海外のハンティングジャケットの方がイイと思っていた訳なんです。
そんな話をAさんにした後、Aさんがナニを思ったのか、ある日、ECWCSパーカーを着て猟にやって来ました。
そして、回収の為、イバラのブッシュに突入したところ、最新のテクノロジーで作られたECWCSパーカーには、
簡単に穴が開いていたのでした。

Aさん「こりゃ〜ダメだね、簡単に穴が開いたよ(笑)」
豆鉄砲「最新のテクノロジーで作られた軍用品でも案外脆いですね・・・(汗)」
Aさん「ま〜ナイロン生地なんてこんなモンでしょう(笑)」
豆鉄砲「そう思うと、Aさんの汚いジャケットって丈夫ですね〜」
Aさん「汚いって・・・アレは最高だよ、丈夫だし迷彩効果も高いしね〜」
豆鉄砲「迷彩効果って、あんな単色で?そんな訳ないでしょ〜(笑)」
Aさん「ま〜豆ちゃんは、あのジャケットの本当の性能を知らないからね〜(笑)」
豆鉄砲「最新のテクノロジーで作られた猟用のジャケットに、あの汚いジャケットが勝てる訳ないでしょ?」
Aさん「ま〜その考えがいつまで続くか、生暖かく見守ってあげよう(笑)」
豆鉄砲「自信タップリですね?」
Aさん「伊達や酔狂であのジャケット着てる訳じゃないからね〜、意味があって着てるんです(笑)」
豆鉄砲「そんなモンですかね〜」
Aさん「ま〜そのうち分る日が来るよ(笑)」

Tin Cloth
そんな訳で、ある日、Aさんがブッシュに隠れている所を遠くから見たのですが、注意して見なくては
殆ど分らない状態でした。
他にも、ブッシュに突入しても、丈夫な生地のおかげでイバラなんぞ平気で進むAさんを見ている
うちに、段々、そのジャケットが欲しくなって来たのでした。

豆鉄砲「Aさん、そのジャケットのメーカーって、どこでしたっけ?」
Aさん「これはFilsonって言ってアメリカのアウトドアメーカーのだね、欲しくなった?(笑)」
豆鉄砲「まぁ〜ちょっと・・・少し見せてもらってイイですか?」
Aさん「いいよ、ホイ」

Aさんのジャケットを仔細に確認すると、あれだけイバラに突入しているのにも関わらず、
生地の痛み、みたいなモノを確認出来ません。と言うか生地表面に擦れた痕みたいなモノも
無いんですよ(汗)

豆鉄砲「Aさん、コレって買ってから何年?」
Aさん「う〜んと、正確には覚えてないけど、最低15年は経過しているよ」
豆鉄砲「15年・・・コレって洗濯したら新品同様になりません?」
Aさん「新品同様は無理だろうけど、生地の痛みは無いね、欲しくなった?(笑)」
豆鉄砲「欲しい・・・クレ!(笑)」
Aさん「あれほど「汚い」ってバカにしてたのに・・・(笑)」

後でFilsonのHPで調べたら、ティンクロスとか言う名称の生地らしく、直訳すれば「ブリキの生地」
ですか・・・そりゃ丈夫でしょうよ(笑)

てな訳で、早速メーカーのHPを調べると、Aさんの着ているのと同じようなモデルもあったのですが、
豆鉄砲の唯一の不満は、ボタンのみで前を合わせるので、匍匐時に隙間から小枝や植物の種などの
ゴミが進入しそうなのが気に入らず、ファスナー付きのは無いかな〜調べていると、
新作のハンティングコートが豆鉄砲の琴線に触れまして、早速、通販で買おうとしたのです
が、なんと日本へは輸出してくれないみたいでして(日本の代理店から買えってコトですね)

アレコレ調べたのですが、輸入のハードルが高そうで、その時は猟期に間に合いそうに無かったので、とりあえず、
同じ生地を使用しているシングルティンパンツと言うのを古着で購入しまして猟期に投入してみたところ・・・

ダンナ、コレは買いですぜ・・・(笑)

丈夫さ、作り、ドレを取ってもケチを付けれない完璧さでした。

そんな訳で、2008年度にハンティングコートを導入するべくアレコレと準備をしていると、最新バージョンの
ハンティングコートが出ていまして、デザインも以前見た時に、一部不満がある部分もあったのですが、
その部分も解消されていまして、輸入に向けて、若干、タイムスケジュールに不安もありましたが、
なんとか猟期には間に合いました。

豆鉄砲の猟装一覧
帽子
フィルソンのブッシュハットです。
広めのつばは障害物に対して、センサー代わりの役目
も果たしてくれるので、張り出した枝が顔に直撃するのを
防いでくれます。
これもジャケット同様、オイル仕上げの防水仕様ですので、
多少の雨などは平気です。
しかし、オイル仕上げ故、頭が蒸れるので、熱湯を使って、
軽く帽体部分のオイルを落としました。オイルを落としたので、
防水機能が低下したかと思いましたが、あまり影響は無かった
です。

迷彩ネット
獲物がシビアな時や、匍匐前進して進入する時に偽装する為
顔に巻いてに使用します。顔まで隠すと、獲物も気が付きにくい
ようです。








ハンティングコート
フィルソンのTin Cloth Field Coat with Zipperです。
オイル仕上げなので、匍匐前進して泥などが付着しても、
乾いた後、パンパンと叩くと、何事も無かったようになります。
ゲームポケットがあるので、ドラえもんの四次元ポケット並の
収容力がありますが、ココはフラップもボタンも無いので、
匍匐前進した後に中を調べると、小枝とかが入っています(笑)





グローブ
グリップスワニーと言うメーカーのグローブです。
新品の時は、やや硬めの印象ですが、使っていくうちに
軟らかくなります。
トリガーを引く時にも全く問題無しです。









ここまでのまとめ

今回導入した、Filsonのハンティングコートですが、最初の印象は「臭い」・「重い」でした(笑)
いまどきのアウトドア衣料の真逆の作りです。

そんな訳で、今期早速、猟場にて実戦投入してみまして、最初の難関であるイバラに突入した所・・・

「さすがゴックだ、何ともないぜ(笑)」状態 ←ま〜カラーリングもゴックに近いですからね

猟装にお悩みの方は、一考の価値があると思います。