2009年2月14日

2月に入ったある日・・・

Aさん(電話)「豆ちゃん、今月はどうなってる?」
豆鉄砲(電話)「微妙ですね〜運が良ければ最終の二日間ってトコですかね〜」
Aさん(電話)「了解、ま〜確定したら教えてね〜」
豆鉄砲(電話)「了解です〜」

てな訳で最終の二日間が確定したので、Aさんに連絡を入れて、当日の早朝、猟場近くでAさんと
待ち合わせます。

豆鉄砲「ども〜今日は暑いみたいですよ?」
Aさん「そうなの?確かに暖かいけど、暑くなるってコトはないでしょ?」
豆鉄砲「天気予報じゃ〜春の陽気みたいな話でしたよ」
Aさん「ま〜適当に廻ろうよ」
豆鉄砲「了解です」

そんな訳で、Aさんの車に装備を移して猟場を廻ります。

豆鉄砲「いや〜毎度のコトながら、猟期もあっと言う間でしたね〜」
Aさん「そうだね〜しかし今年は獲物少なかったね〜」
豆鉄砲「そうですね〜そう言えば、ニュースでドコだかのガンが北に帰ったって言ってましたね」
Aさん「暖冬の影響かね?」
豆鉄砲「ですかね〜」
Aさん「さて、そろそろ猟場だし、しっかり見つけてね」
豆鉄砲「了解です」

そして車を走らせるコトしばし・・・

豆鉄砲「居ましたね〜」
Aさん「居たね〜って・・・豆ちゃん、アレは・・・(汗)」
豆鉄砲「アレって・・・あっ!」
Aさん「とうとうココもか・・・」
豆鉄砲「終了ですな・・・」
Aさん「なんか豆ちゃんが来てから、こう言うの多いね(笑)」
豆鉄砲「人を疫病神みたいに言いますか・・・(笑)」
Aさん「疫病神でしょ!豆ちゃん来てからコッチはロクに撃つチャンスも無いし(笑)」
豆鉄砲「子供じゃ無いんだから〜(笑)」
Aさん「しっかし痛手だね〜」
豆鉄砲「とりあえずココは放棄ってコトで・・・」
Aさん「仕方ないね、十分楽しんだしね、次に行こう」
豆鉄砲「了解です」

再び猟場を走らせますと・・・

Aさん「居ましたよ(笑)」
豆鉄砲「アオクビ様が居ますね〜ココに入ったのは、今期初めてですね」
Aさん「そうだね〜、じゃ頼んだよ手早くね」
豆鉄砲「了解です」

早速、準備して獲物に近づきます。

Aさん(無線)「豆ちゃん、そのままブラインド利用してアプローチして」
豆鉄砲(無線)「了解」
Aさん(無線)「極端にシビアじゃないけど、警戒しているし注意してね」
豆鉄砲(無線)「了解」

射撃ポイントに到着したので、早速、銃をスタンバイしてアオクビ様をスコープに捉えます。
今回は、あえてレンジファインダーを使わず、目視による距離感覚で狙いをつけます。
アオクビ様まで、距離50mと読んで、第一弾発射!

パシ! バスン!←命中です

アオクビ様は、泳いで逃走して豆鉄砲から見てブラインドになった所に隠れてしまいました。

Aさん(無線)「どう?」
豆鉄砲(無線)「確実に逝ってるハズですんで、回収に入ります」
Aさん(無線)「了解」

隠れた場所がしっかりと判明していないので、とりあえず対岸側に廻って場所を特定します。
すこし移動すると、対岸側の岸辺にアオクビ様が居ました。

豆鉄砲(無線)「発見です」
Aさん(無線)「了解、ちゃんと逝ってる?」
豆鉄砲(無線)「今、確認しましたが、逝ってます」
Aさん(無線)「じゃ〜回収してね」
豆鉄砲(無線)「了解、一旦戻って、対岸側に行きますんで」
Aさん(無線)「なんで、そのまま回収出来るでしょ?」
豆鉄砲(無線)「いや〜回収ネット届きませんよ」
Aさん(無線)「そんなコトないよ、届くって」
豆鉄砲(無線)「ムリですって〜」

この時、Aさんからはアオクビ様が見えて居なかった為、長靴を履いた豆鉄砲が水に入れば
回収ネットの長さで十分届くと思っていたようです。Aさんのたった一つの勘違いは、豆鉄砲の
履いている長靴には穴が開いていたと言うコト、そして豆鉄砲自身は、長靴への浸水を恐れて、
水の中への突入を躊躇していたからでした。その後、「届く」vs「ムリっス」と言う不毛の問答
が数分続き、剛を煮やした豆鉄砲が「上等じゃね〜か!」と心で悪態をついて水の中に長靴を入れる
と・・・

いや〜冬の水って冷たいですね〜・・・(涙)

豆鉄砲(無線)「浸水しました〜(泣)」
Aさん(無線)「回収出来たの?」
豆鉄砲(無線)「回収はしましたよ」
Aさん(無線)「長靴に穴でも開いてたの?」
豆鉄砲(無線)「開いてたから、対岸に行こうとしてたんですけどね」
Aさん(無線)「ムリしなくてイイのに〜」
豆鉄砲(無線)「アンタが回収しろって言ったんでしょ!(笑)」
Aさん(無線)「なにも穴の開いた長靴で水に入れとは言わないよ〜(笑)」
豆鉄砲(無線)「だから、さっきからネットが届かないって言ってたでしょ!」
Aさん(無線)「知らないよ〜コッチからは見えないんだから(笑)」
豆鉄砲(無線)「まったく・・・」

てな訳で、アオクビ様を回収しまして再び猟場を移動しますと・・・

Aさん「居たよ、アオクビ」
豆鉄砲「居ますね」
Aさん「どうする?」
豆鉄砲「行きますよ、アレなら○○をブラインドにしてアプローチすればイイですよね」
Aさん「そうそう、ちょっと迂回気味にしてアプローチね」
豆鉄砲「了解」

早速、準備をして射撃ポイントに移動します。

Aさん(無線)「そう、そのまま迂回して移動して・・・そろそろ近づいて大丈夫だよ」
豆鉄砲(無線)「了解」
Aさん(無線)「警戒はしているけど、ソレほどでもないよ」
豆鉄砲(無線)「了解」
Aさん(無線)「今、岸に上がった」
豆鉄砲(無線)「了解」
Aさん(無線)「そちらのタイミングでどうぞ」
豆鉄砲(無線)「了解、開始します」

ブラインドの陰から確認すると、アオクビ様までは距離30m程です。岸に居るんで、一発で仕留めれば
回収の難易度は下がります。手元に置いた回収ネットの位置を確認して、第一弾発射!

パシ! バスン!←命中です

アオクビは転がるようにして、川に落ちます。

豆鉄砲(無線)「回収に入ります」
Aさん(無線)「了解」

しかしココでトラブル発生! 回収ネットが絡んで、うまく開いてくれません。横目でアオクビを確認
すると、半矢で泳いでいます(汗)

Aさん(無線)「まだ半矢だよ!」

しかし、いまココで留めを入れても、今度は回収が間に合いません。強引にでも回収ネットで回収して、
後で〆を入れるしかありません。絡む回収ネットをなんとか解いて、ネットを展開します。
アオクビ様は増水した水の流れに押されて豆鉄砲の方に流れてきます。
アオクビ様の動きと同調するように回収ネットを水に入れますが、流れが強くてうまく同調しません。
一瞬、回収ネットにアオクビ様が触れましたが、無常にもアオクビ様は流されます。
走ってアオクビ様を回収しようとしましたが、その先は幅も狭く、足場の悪い場所なので回収を諦める
しかありません。ふと見ると、Aさんが駆けつけてバックアップに入ろうとしてくれましたが、結局、
間に合わず・・・

Aさん「豆ちゃん、撃つ前に回収ネットを展開しとかないと(笑)」
豆鉄砲「ネットが絡んでなければ・・・」
Aさん「今期使ってて、絡むのは判っているんだから対処しとかないと(笑)」
豆鉄砲「Aさんにバックアップに入っててもらうべきだった〜」
Aさん「そうだよ、最初から頼めばイイのに、バカが一人で颯爽とネット持って向かうんだもん(笑)」
豆鉄砲「バカが撃つんだし、回収の難易度が高い場所なんだから最初からバックアップ入りなさいよ!(怒)」
Aさん「だから、ネットが絡んで焦ってるの分ったから駆けつけたんでしょ(笑)」
豆鉄砲「間に合って無いじゃないよ(怒)」
Aさん「間に合って無いって、さっき回収出来てれば問題なかったでしょ?(笑)」
豆鉄砲「間に合って無いから言ってるんでしょ!(怒)」
Aさん「間に合わないって、諦めずに水に飛び込めばイイでしょ(笑)」

 以下、小学生レベルの不毛な罵りあいが5分程続きましたが、省略(笑)

豆鉄砲「ところで、今の半矢、この先の流れが回っている場所に居ませんかね?」
Aさん「どうだろうね〜半矢って言っても結構、大丈夫な感じだったよ」
豆鉄砲「距離から考えて、確実に首の根元入っているハズだし、途中、腹を上にして流れてましたよ?」
Aさん「でも、途中で元に戻って流れて行ったよ」
豆鉄砲「そうなの?」
Aさん「そうだよ、見てたし」
豆鉄砲「ダメか〜」
Aさん「まぁ〜、一応、確認に行こう」
豆鉄砲「了解です」

その後、先ほどのアオクビ様が居るであろう場所に向かうものの、アオクビ様は不在・・・○| ̄|_

Aさん「居ないね」
豆鉄砲「ダメか〜」
Aさん「残念でした」

再び移動して獲物を探しますが・・・

豆鉄砲「居ませんね〜」
Aさん「居ないね〜」
豆鉄砲「ココまで居ないのって始めてですよ」
Aさん「ま〜そうだね」
豆鉄砲「しっかし今日は暑いですね」
Aさん「そりゃ暑いでしょ、それだけ着てれば」

ちなみに本日の豆鉄砲の猟装は、通常の冬用の猟装です(笑)

豆鉄砲「アイス食いたいですね・・・」
Aさん「確かに・・・」
豆鉄砲「この先にコンビニとかありましたっけ?」
Aさん「戻らないと無いね」
豆鉄砲「戻りましょう!」
Aさん「戻るのかい?」
豆鉄砲「戻りましょうよ」
Aさん「アオクビとアイスとドッチが大事?」
豆鉄砲「そりゃアイスですね!(キッパリ)」
Aさん「ま〜ソコまで言うんなら・・・(笑)」
豆鉄砲「ホントは食べたいでしょ?(笑)」
Aさん「食べたいね(笑)」
豆鉄砲「じゃ〜戻らないと(笑)」
Aさん「じゃ〜戻るか(笑)」

そんな訳で、コンビニでアイスを仕入れて食べながら再び猟場を流します。

豆鉄砲「アイス食いながら、猟場を廻るとは・・・(笑)」
Aさん「今日は異常だね」
豆鉄砲「もう、猟期って感じしませんね(笑)」
Aさん「そうだね〜」
豆鉄砲「この後はど〜します?」
Aさん「この先を少し見てくるし、ちょっと待ってて」
豆鉄砲「了解」
Aさん「もし居れば無線で知らせるから、回り込んで射撃ポイントに移動して」
豆鉄砲「了解」

しばらくすると、Aさんから連絡が入ります。

Aさん(無線)「居たよ、アオクビ」
豆鉄砲(無線)「了解」
Aさん(無線)「じゃ〜ボクはこのまま待機しとくから、移動して」
豆鉄砲(無線)「了解」

装備を確認して、射撃ポイントまで移動します。

豆鉄砲(無線)「ポイントに到着」
Aさん(無線)「了解、確認出来た?」
豆鉄砲(無線)「今、確認します」

50m程先の岩の後ろにアオクビ様を発見しました。

豆鉄砲(無線)「確認しました、こちらのタイミングで始めます」
Aさん(無線)「了解」

そこで、先ほどのアオクビ様を狙おうとしましたが、岩に隠れてしまい、撃つことが出来ません。
この場所には他の所にもアオクビが良く隠れているので、周囲を探すと・・・
居ました、岸よりの岩の間に、アオクビ様のオス・メスです。
アオクビ様のメスの射線はクリアですが、オスの方は張り出した枝が邪魔でクリアな射線が取れません。
狙いはアオクビ様のオスなので、射線がクリアになるまで少し待っていると、気配を察したのかアオクビ
様が移動を始めました。距離は50m程、射線がクリアになるタイミングで第一弾発射!

パシ! バスン!←命中です

アオクビ様は飛べない様子で、流れに乗り流されて行きます。

豆鉄砲(無線)「仕留めました、アオクビ・オスです、回収お願いします」
Aさん(無線)「こちらからは確認出来てないよ」
豆鉄砲(無線)「今、流れている最中です、そろそろ確認出来ると思います」
Aさん(無線)「了解、今、確認した」
豆鉄砲(無線)「お願いします」
Aさん(無線)「了解」

しばらくすると、Aさんから連絡が入ります。

Aさん(無線)「回収完了」
豆鉄砲(無線)「了解です」

Aさんと合流して、再び猟場を流しますが・・・

豆鉄砲「Aさん、今日はそろそろ獲物の処理をしときたいんですが・・・」
Aさん「ま〜この暑さだしね、処理しようか」
豆鉄砲「そろそろ昼だし、丁度イイんじゃないですかね」
Aさん「そうしよっか〜」

てな訳で、獲物の処理をする為に移動していたのですが、道中、地元住民がワサワサと出歩いています。

豆鉄砲「なんか凄い人出ですね〜」
Aさん「春みたいな日だし、散歩とかに出てるんでしょ」
豆鉄砲「ど〜考えても、猟期の気温じゃないですね・・・(笑)」
Aさん「あそこにいる女の人なんて、半袖と短パンだね(笑)」
豆鉄砲「半袖と短パン・・・もう〜ヤメヤメ、暑くて猟なんてバカらしくてやってらんね〜(笑)」
Aさん「ハハハ〜(笑)」
豆鉄砲「今日は、獲物の処理が終わったら終了ですね」
Aさん「ま〜イイけど、チェックインの時間には早いよ」
豆鉄砲「もう、メシ食ってダラダラしもって過ごしましょうよ(笑)」
Aさん「ま〜ソレもいいかもね〜(笑)」

その後、獲物の処理をして2時間程、ダラダラと過ごしまして・・・

豆鉄砲「Aさん、明日はど〜します?」
Aさん「ど〜するって猟期だよ?」
豆鉄砲「この暑さじゃ〜ヤル気しないですよ(笑)」
Aさん「ま〜確かに・・・(笑)」
豆鉄砲「猟は本日で終了して、明日は鳥屋の片付けしてダラダラしとくってのはど〜です?」
Aさん「ま〜豆ちゃんがソレでイイって言うならいいけどね(笑)」
豆鉄砲「正直、これだけ獲物が少ないんだし、無理に獲る必要も無いでしょ?」
Aさん「ま〜来年もあるからね〜」
豆鉄砲「資源保護の大義名分の為、本日をもって猟期終了と言うコトで(笑)」
Aさん「ま〜イイけど、そろそろ移動しない?」
豆鉄砲「チェックインの時間には少し早いですよ」
Aさん「あのね、暑くたって紛いなりにも猟期なんだし、もう一箇所だけ行くから」
豆鉄砲「行くんですか〜?」
Aさん「まったくダラけたハンターだね、シャキっとしなさいよ〜(笑)」
豆鉄砲「もう、熱ダレしてますモン(笑)」
Aさん「ヤル気のカケラも無いのかね〜(笑)」
豆鉄砲「既にありません(笑)」
Aさん「ホレ、とっとと移動するよ(笑)」
豆鉄砲「了解です〜」

そんな訳で、今期最後の猟場に向かうと・・・

Aさん「居たよ、アオクビのメスだ」
豆鉄砲「あの場所じゃ、○○まで匍匐ですかね?」
Aさん「段々判って来たね〜(笑)」
豆鉄砲「Aさんが行かないの?」
Aさん「回収はダレがするの?」
豆鉄砲「この暑い最中に匍匐ですか・・・(笑)」
Aさん「年寄りには暑さが堪えるからね〜(笑)」
豆鉄砲「風呂は熱いの好きじゃないですか?(笑)」
Aさん「熱くなきゃ風呂じゃないでしょ!(笑)」
豆鉄砲「まったく・・・」
Aさん「ホレ、今期最後なんだから、とっとと行け!(笑)」
豆鉄砲「了〜解(笑)」

20m程を匍匐でズリズリと進みます。獲物との距離を50m程と睨んで、第一弾発射!

パシ! バッシューン!←距離の目測を間違えて、手前に着弾しました(笑)

Aさん(無線)「ヘタくそ〜(笑)」
豆鉄砲(無線)「やっぱレンジファインダー使って距離測らないと難しいですね〜」
Aさん(無線)「豆ちゃんは道具に頼りすぎなんだって」
豆鉄砲(無線)「そう言われてもね〜」
Aさん(無線)「道具に頼りすぎるから、前回みたいに遠射のキジを外すんだよ(笑)」
豆鉄砲(無線)「また人の思い出したくない過去を・・・(笑)」
Aさん(無線)「距離を測る重要性は分るけど、それじゃ〜獲物が逃げちゃうよ」
豆鉄砲(無線)「距離測らないと不安なんですよ〜」
Aさん(無線)「腕があればレンジファインダーなんて必要ないよ(笑)」
豆鉄砲(無線)「そう言いながら、人のレンジファインダーで喜んで距離測ってたじゃないですか(笑)」
Aさん(無線)「あのね、新しいオモチャは使ってみたいでしょ?(笑)」
豆鉄砲(無線)「ま〜そう言うコトにしときます(笑)」

その後、Aさんが付近を捜索する為に出撃したものの、猟果には繋がら無く、終了と相成りました。

翌日は鳥屋の片付けをしながら、来期に向けて、アイス片手に新規猟場の開拓がてらの
ドライブをして、今期の猟を終了しました。

Aさん、本年度もありがとうございました、来期もよろしくお願いします。

本日の猟果 アオクビ 2