2008年2月14日
前回の出猟をもって、今期は終了だな〜と思っていた豆鉄砲ですが、なんとラッキーにも終了前日に休みが
取れる運びになりました。こりゃラッキーとばかりに早速、Aさんに連絡を取ります。
豆鉄砲「ども、豆です」
Aさん「どしたの?」
豆鉄砲「14日、出撃可能です」
Aさん「あっ、そう」
豆鉄砲「あの〜、14日出撃可能ですが・・・」
Aさん「それで?」
豆鉄砲「いや〜予定はどうかと・・・」
Aさん「14日って、何曜日か知ってるの?」
豆鉄砲「ま〜平日ですが・・・」
Aさん「なら判るでしょ」
豆鉄砲「そうですね、出撃可能なんですね」
Aさん「なんでそう言う話になるの?」
豆鉄砲「だって猟期ですモン」
Aさん「ボクにだって予定と言うモノがあるのよ」
豆鉄砲「だってヒマでしょ?」
Aさん「人をご隠居みたいに言うか・・・(笑)」
豆鉄砲「ええ、ラストチャンスですから(笑)」
Aさん「あのね、14日ってコトは、今日は2日前だよね?」
豆鉄砲「ですね」
Aさん「世間的に考えて、2日前に突然、一泊旅行とか提案させられて行けると思う、ソレも平日に?」
豆鉄砲「フツーの一般人にはムリですかね〜」
Aさん「だったら判るよね〜?」
豆鉄砲「分んないんで、ホテルの予約お願いしますね〜」
Aさん「話聞いてる・・・?(汗)」
豆鉄砲「いいえ・・・」
Aさん「・・・ホテル予約しときます○| ̄|_ 」
てな訳で、強制的にAさんにご同行をお願いして、前日にいつものホテルに入って、作戦会議と言う名目の
バカ話で盛り上がるコト数時間・・・
Aさん「豆ちゃん、明日の予定なんだけど」
豆鉄砲「いつもの時間(午前10時)に出発ですね?」
Aさん「いや、今回は最後なんで時間を早く出発するよ」
豆鉄砲「また〜(笑)いつも朝は寒いって言ってベットから出ないのに〜(笑)」
Aさん「今回はマジだから」
豆鉄砲「じゃ〜叩き起こしますよ」
Aさん「いいよ」
豆鉄砲「後で怒んないで下さいよ、で、何時出発です?」
Aさん「8時に出発で、マジに起こしていいから」
豆鉄砲「じゃ〜7時に遠慮なく起こしますんで」
Aさん「了解、じゃ〜おやすみ〜」
豆鉄砲「おやすみなさい〜」
翌朝
目が覚めてみると時刻は午前7時です。早速、Aさんを起こすとAさんは素直に起きてくれたので、朝食をモソモソ
摂り、手早く支度をしてホテルを後にします。
豆鉄砲「8時にホテルを出るって、なんか違和感ないですか?」
Aさん「ま〜最後ぐらいマジメにやろうよ(笑)」
豆鉄砲「気のせいか、チェックアウトする時、ホテルの人の顔に驚きがあったような・・・(笑)」
Aさん「ソレは否定しない・・・(笑)」
そんな訳で、早速猟場に向かいます。
しかし流石に猟期の最後です、獲物は人影を見るだけで逃げてしまいます。
豆鉄砲「シビアですね〜」
Aさん「ま〜最後だからね〜」
豆鉄砲「どうします?」
Aさん「ま〜丹念に猟場を廻ろう」
豆鉄砲「了解です」
そこで、今度は慎重に猟場を流しますと・・・
Aさん「居たよ〜アオクビ」
豆鉄砲「ドコです・・・?」
Aさん「こっちに気が付いて隠れたね」
豆鉄砲「大体、どの辺りですか?」
Aさん「あのね、○○が××になって△△になっている石の影にいるよ」
豆鉄砲「あ〜××の辺りですね」
Aさん「そうそう」
豆鉄砲「で、どうします?」
Aさん「獲物がすごいシビアだから、大きく迂回して△△の辺りに移動して、無線で誘導するし」
豆鉄砲「了解です」
Aさん「それじゃ〜よろしく」
早速、準備を整え、出撃します。
Aさん(無線)「豆ちゃん、まだ逃げてないし、落ち着かせる意味で、ゆっくり移動すればイイよ〜」
豆鉄砲(無線)「了解です」
そしてアオクビ様が居るであろう場所に慎重にアプローチしますと・・・
豆鉄砲(無線)「居ないですよ・・・?」
Aさん(無線)「居ないの?」
豆鉄砲(無線)「居ないですけど・・・」
Aさん(無線)「コッチからは逃げたの確認してないけどね?」
豆鉄砲(無線)「ちょっと捜索してみます」
Aさん(無線)「了解」
そこで、慎重に場所を移動すると、アオクビ様を発見です、しかも豆鉄砲に気が付いていません。
距離は以前に測定して30m程度と分っているので、膝撃ちの体勢を取って第一弾発射!
パシ バスン!←命中です。
アオクビ様は、少し泳いだ後、その動きを止めました。
豆鉄砲(無線)「仕留めました、回収のサポートお願いします」
Aさん(無線)「了解です、ところで一匹しか居なかった?」
豆鉄砲(無線)「一匹だけで・・・居た〜!」
最初に仕留めたアオクビ様の少し後ろにもう一匹のアオクビ様が居ます。
ちょっと慌て気味の豆鉄砲、急いでコッキングして第一弾発射!
パシ バッシューン!←ハズレ
修正量を間違えて、アオクビの手前に着弾しました・・・当然、アオクビ様は飛んで行きました○| ̄|_
Aさん(無線)「どう、仕留めた?」
豆鉄砲(無線)「ハズレました」
Aさん(無線)「ま〜そんなモンでしょう(笑)」
その後、Aさんがアオクビ様を回収して、再び猟場を流します。
Aさん「もう一匹居たんだ」
豆鉄砲「ええ、奥にもう一匹」
Aさん「獲れなかったんだ〜(笑)」
豆鉄砲「獲れなかったんです(涙)」
Aさん「ヘタなんだから仕方ないよ(笑)」
豆鉄砲「その通りです(涙)」
Aさん「ま〜仕方ないね(笑)」
豆鉄砲「落ち込んだ若いモンを労う言葉は無いんですか?(笑)」
Aさん「若くないんだから無いよ(笑)」
豆鉄砲「心温まる話ですな〜」
Aさん「ところでね、この後、猟場を少し徒歩で移動しようと思うんだけどどう?」
豆鉄砲「歩いて移動ですか?」
Aさん「そうそう」
豆鉄砲「なんでまた?」
Aさん「車で移動すると、どうしても猟場を点と点で移動しちゃうんだよね〜」
豆鉄砲「なるほど〜」
Aさん「これだけ獲物がシビアだと、チャンスを増やす意味でも、猟場を線で移動した方がチャンスが増えるからね」
豆鉄砲「そう言うコトですか」
Aさん「それじゃ、少し徒歩で猟場を移動するよ、それと雪が残っているから、足元に気をつけてね」
豆鉄砲「了解です」
そこで、猟場近くに車を置いて、猟場を徒歩で移動します。
Aさん「ま〜何も居ない可能性のあるけどね〜」
豆鉄砲「猟期最後ですし、そう言うコトもあるでしょ」
Aさん「でも、コレが本来の猟のスタイルだし、僕はコッチの方が好きなんだよね〜」
豆鉄砲「平地を歩くだけなら、コッチは大丈夫ですよ」
Aさん「意外と足元近くに隠れている場合があるし気を付けてね」
豆鉄砲「了解です」
そこで猟場を歩くコト3分・・・
Aさん「居たよ」
なんと15m程先にアオクビ様です。
Aさん「任せたよ」
豆鉄砲「了解です」
距離も近いので、スコープを最低倍率の4倍にしてアオクビ様を狙います。
しかし、アオクビ様は豆鉄砲に気が付いて泳いで逃げようとするので、リードを取って第一弾発射!
パシ バッシューン!←ハズレ
リードが足りずに、アオクビ様の進路の後ろ側に水柱が上がり、アオクビ様は驚いて飛んで行きました。
Aさん「あの距離で外すか・・・(笑)」
豆鉄砲「もうダメっす・・・」
Aさん「ホントっ近距離はダメだね〜(笑)」
豆鉄砲「そうですね〜近距離はダメダメですね〜(涙)」
Aさん「そうなると、なんで遠距離はソコソコ当たるのかね〜?」
豆鉄砲「距離が近くて、急いで獲物狙うと外す確率が上がりますね」
Aさん「ヘタな証拠だね(笑)」
豆鉄砲「否定はしません・・・(泣)」
更に猟場を歩くコト30分・・・
豆鉄砲「ナンも居ないですね〜」
Aさん「いや〜ことごとく居ないね〜」
豆鉄砲「車で猟場を移動した方が効率良くないですか?」
Aさん「ま〜今日はそうかもね〜、じゃ〜あの先の曲がったトコまで移動したら戻ろうか?」
豆鉄砲「了解です」
Aさん「最後だからって気ィ〜抜かないでね」
豆鉄砲「了解です」
Aさん「じゃ〜豆ちゃん先行してね、僕はココで待機するから」
豆鉄砲「了解」
そこで、単独で50m程先の曲がった所まで慎重に移動しますと、更に50m程先にアオクビ様3名を発見です。
豆鉄砲(無線)「居ました、アオクビ様3名の団体です」
Aさん(無線)「了解」
豆鉄砲(無線)「こちらのタイミングで勝負します」
Aさん(無線)「了解、回収が必要なら連絡してね」
豆鉄砲(無線)「了解」
早速、伏撃のポジションを取れる場所に移動します。アオクビ様は、まだ豆鉄砲に気が付いていません。
そこで、慎重に距離を測ると50mと出ましたので、慎重に狙って第一弾発射!
パシ バスン!←命中です
アオクビ様は羽を撃ち抜かれたのか、飛ぶことが出来ず、物凄い速さで泳いで逃げようとします。
そこで、第二弾を撃とうとアオクビ様を狙いましたが、狙う前にブラインドになる部分に入ってしまい、
確認が出来なくなりました。
豆鉄砲(無線)「当たったけど逃げられました」
Aさん(無線)「飛んだ?」
豆鉄砲(無線)「いえ、飛べずに泳いで逃げたんで追跡します」
Aさん(無線)「了解、じゃ〜回収のスタンバイをして、そちらに向かいます」
豆鉄砲(無線)「了解です」
アオクビ様は、泳いで逃げたので豆鉄砲から見てブラインドとなる場所まで少し急いで移動していました。
アオクビ様の姿は当然、見えないので、隠れていると睨んでブッシュとなっている部分を注意深く見ながら、
ゆっくりと猟場を移動していると、30m程先から何かが流れてきます・・・???
注意深くみると、アオクビ様が流れて来ますので、銃を置いて、慌てて回収ネットを準備します。
アオクビ様を見ると、まだ息があるようで、流れながらも首を上げて豆鉄砲の姿を確認しています。
豆鉄砲(無線)「確認しました、流れています」
Aさん(無線)「コッチでも確認している」
豆鉄砲(無線)「コッチで回収に失敗したらバックアップお願いします」
Aさん(無線)「了解」
そして、豆鉄砲まで10m程度まで近づくとアオクビ様は最後の気力を振り絞って、水の中を潜って逃げようとします。
しかし豆鉄砲、潜ったアオクビ様を落ち着いて回収することが出来ました。
Aさん(無線)「どう、半矢?」
豆鉄砲(無線)「半矢ですね、ちょっと〆ますね」
Aさん(無線)「了解です」
そこで回収したアオクビを取り出し、ナイフを頚椎の部分に刺し込みます。
ナイフを抜くと、刺した部分から鮮血が溢れ、その血が地面の雪を溶かして行きます。
Aさん「ナイフで〆たの?」
豆鉄砲「ええ、血が抜けると思って」
Aさん「野蛮だね〜」
豆鉄砲「Aさんの方法だと、腰が引けるんで・・・」
Aさん「じゃ〜半矢を作らないように狙わないと」
豆鉄砲「ごもっともです・・・」
Aさん「でも、回収は良かったよ、ああ言う方法なら単独でも回収出来るでしょ?」
豆鉄砲「そうですね〜」
Aさん「単独猟の基本は覚えておいてね」
豆鉄砲「了解です」
Aさん「じゃ〜今日は徒歩だと厳しそうだし、また車で猟場を廻るよ」
豆鉄砲「了解です」
再び猟場を流しますが・・・
豆鉄砲「居ませんね〜」
Aさん「居ないね〜」
豆鉄砲「終猟間近だし、こんなモンなんですかね〜」
Aさん「そんなコトは無いと思うけどね〜」
豆鉄砲「厳しい最後になりそうな気が・・・」
Aさん「諦めの早い人だね〜(笑)」
豆鉄砲「この猟場を見れば誰だってそう思いますって」
Aさん「僕は思わないけどね〜(笑)」
豆鉄砲「そうですか?」
Aさん「豆ちゃん、この猟場に来て何年?」
豆鉄砲「3年ですね」
Aさん「その3年間の間、毎年同じパターンだった?」
豆鉄砲「毎年違っていますね〜」
Aさん「何でだと思う?」
豆鉄砲「そうですね〜、ま〜あえて言うなら、『猟場は生きている』ってトコですかね〜?」
Aさん「そう言うコト(笑)」
豆鉄砲「確かに、毎年・毎回同じパターンなんて無いですモンね〜」
Aさん「ま〜ある程度、似たパターンになるのは確かだけど、毎回それなりに違うパターンだからね」
豆鉄砲「ですね〜」
Aさん「ま〜そう言うコトだから、○○のトコに行ってみるから」
豆鉄砲「そ〜言えば、今期は行ってないですね〜」
Aさん「だから行ってみるの(笑)」
豆鉄砲「了解です」
そして、その場所に行ってみると・・・
Aさん「ねっ、居たでしょ(笑)」
豆鉄砲「スゲ〜数ですね」
Aさん「猟場は生きているからね〜(笑)」
豆鉄砲「まだまだ修行が足りませんでした」
Aさん「修行も大事だけど、ボクへのお布施も大事だから忘れないようにね(笑)」
豆鉄砲「とりあえず修行だけにしときます(笑)」
Aさん「天罰が下るよ(笑)」
豆鉄砲「天罰が下ってから考えます(笑)」
しかし、さすがに終猟前日です、デフコンレベル全開のアオクビ様達は、豆鉄砲とAさんの気配を感じると
即座に飛び立ちます。
Aさん「さすがにシビアだね〜」
豆鉄砲「どうします?」
Aさん「まだ奥に居るよ」
豆鉄砲「居ますね〜」
Aさん「じゃ〜見つからないように、あの樹の根元に入ってね(笑)」
豆鉄砲「30m匍匐ですよね?」
Aさん「そりゃ〜そうでしょ(笑)」
豆鉄砲「服が汚れるんで匍匐は・・・(笑)」
Aさん「寝言は寝てから言いなさいよ(笑)」
豆鉄砲「30mか〜遠いな〜」
Aさん「行ってらっしゃ〜い」
豆鉄砲「行ってきま〜す」
そこで、匍匐前進で、前方にある樹の根元を目指します。
Aさん(無線)「豆ちゃん、そのままで聞いて、やっぱ上空を旋回しているよ、ココに入る気だしチャンスあるよ」
豆鉄砲(無線)「了解〜(ゼィゼィ)」
Aさん(無線)「どしたの、息が荒いよ(笑)」
豆鉄砲(無線)「疲れてるんです(ゼィゼィ)」
Aさん(無線)「ボクは元気だよ(笑)」
豆鉄砲(無線)「コッチは死にそうです(ゼィゼィ)」
Aさん(無線)「なんで疲れる匍匐前進なんてしてるの?(笑)」
豆鉄砲(無線)「匍匐前進が好きなんですよ!(ゼィゼィ)」
Aさん(無線)「そう言うお年頃なんだね〜(笑)」
豆鉄砲(無線)「ナンだかな〜(ゼィゼィ)」
なんとか樹の根元に到着出来たので、息を整えつつ、獲物までの距離を計測しますと、51mと出ました。
息を整え、バイポッドを展開し伏撃のポジションで第一弾発射!
パシ バッシューン!←ハズレ
アオクビ様の手前に水柱が上がります(涙)
Aさん(無線)「マジメにやってる?」
豆鉄砲(無線)「当たんね〜 ○| ̄|_ 」
Aさん(無線)「ヘタなんだからもっと前に出ないと〜(笑)」
豆鉄砲(無線)「3m先は崖ですが・・・」
Aさん(無線)「崖にぶら下がって撃てば?(笑)」
豆鉄砲(無線)「3m前進しても誤差の範囲の距離ですけど・・・」
Aさん(無線)「じゃ〜もっと前進したら?(笑)」
豆鉄砲(無線)「そしたら水の中ですけど・・・」
Aさん(無線)「ヘタなんだから、水の中に入ってでも距離を詰めないと〜(笑)大体、兵隊さんなんかはね・・・」
豆鉄砲(無線)「おっと、まだ居ますんで冗談は後で」
Aさん(無線)「了解」
再び距離を測定すると、アオクビ様まで70.8mと出ましたので、落ち着いて第一弾発射!
パシ バッシューン!
なんと、射線上に出ていた枝に当たって、豆鉄砲から20m辺りの地点に水柱があがります。
しかし、アオクビ様はまだ気が付いていないようなので、続けて第二弾発射!
パシ バッシューン!←ハズレ
アオクビ様の右側に水柱が上がります ○| ̄|_
Aさん(無線)「ドコ狙ってるの?」
豆鉄砲(無線)「首ですよ 」
Aさん(無線)「ま〜狙いはイイけど、ヘタだから仕方ないか」
豆鉄砲(無線)「風がキツイので狙いが難しいですよ〜」
Aさん(無線)「プレチャージ持ってて、風とかの言い訳にしないの(笑)」
豆鉄砲(無線)「マジで風キツイですよ〜」
Aさん(無線)「昔は風があってもバシバシ当ててたでしょ」
豆鉄砲(無線)「過去の栄光ですかね〜(涙)」
Aさん(無線)「過去のマグレじゃないの?(笑)」
豆鉄砲(無線)「そう言うコトにしときます」
Aさん(無線)「素直でよろしい(笑)」
豆鉄砲(無線)「ど〜します」
Aさん(無線)「移動するのか?ってコト」
豆鉄砲(無線)「そうです」
Aさん(無線)「いや、もう少し待機してみるよ、まだチャンスはありそうだし」
豆鉄砲(無線)「了解です」
Aさん(無線)「それじゃ〜僕はもう少し下流側を偵察してみるね」
豆鉄砲(無線)「了解です」
そして数分後、Aさんが向かった方向から、アオクビ様がバンバン飛び立ち、豆鉄砲の射線上を飛んで行きました。
Aさん(無線)「豆ちゃん、ウジャウジャ居たよ〜」
豆鉄砲(無線)「バンバン飛んで来ましたが、全部、上流側に飛んで行きましたよ〜」
Aさん(無線)「了解、でも上空で旋回しているのも居るし、注意していてね」
豆鉄砲(無線)「了解」
そんな会話をして1分もしないうちに、豆鉄砲の目線の先に、アオクビ様が着水体制で水面に入りました。
豆鉄砲(無線)「アオクビ入りました」
Aさん(無線)「了解」
豆鉄砲(無線)「ど〜します、待ちます?」
Aさん(無線)「まだ飛来はあるだろうから仕留めたら?」
豆鉄砲(無線)「了解」
再び、慎重に距離を測定すると、73mと出ました。落ち着いて狙って第一弾発射!
パシ バスン!←命中です
アオクビ様は、泳いで逃げようとしていますが、明らかに致命傷を負ったようで、ゆっくりとした動きで、
豆鉄砲から見て、ブラインドになる部分に入りました。
豆鉄砲(無線)「当たったけど、逃げました」
Aさん(無線)「コッチでも確認してたよ、でも首が前に出ていたし、大丈夫だね」
豆鉄砲(無線)「ですね〜」
Aさん(無線)「流れてきそう?」
豆鉄砲(無線)「と思いますけどね」
Aさん(無線)「少し待って流れてこないなら、どっかに引っ掛かっているだろうから回収してきてね」
豆鉄砲(無線)「了解です」
しかし、いくら待ってもアオクビ様は流れてこないので、回収に向かうべくAさんに連絡します。
豆鉄砲(無線)「流れてこないんで、回収に向かいます」
Aさん(無線)「了解です」
そこで、アオクビが引っ掛かっていそうな場所を丹念に探しながらアオクビ様が居た場所まで行ったものの、
アオクビ様の姿は確認出来ません・・・
豆鉄砲(無線)「居ないっス」
Aさん(無線)「居ないの?」
豆鉄砲(無線)「あやしいトコ全部見たけどダメですね〜」
Aさん(無線)「意外と、撃たれた場所の近くにいるかも知れないから、ブッシュの中を丹念に探したら?」
豆鉄砲(無線)「了解です」
しかし、アオクビ様は一向に見つかりません
豆鉄砲(無線)「全く見つからないです、探している場所は合ってます?」
Aさん(無線)「合ってるよ、もう少し探しなよ」
豆鉄砲(無線)「了解です」
結局、豆鉄砲が探して見つからなかったので、今度はAさんと交代してAさんが探しましたが見つかりません。
Aさん(無線)「ダメだね〜」
豆鉄砲(無線)「諦めます?」
Aさん(無線)「仕方ないね〜」
豆鉄砲(無線)「この後はどうします、まだ待機します?」
Aさん(無線)「いや、そろそろ移動してみようか」
豆鉄砲(無線)「了解です」
再び猟場を移動しますが、獲物は中々見つかりません。しかし、毎回アオクビ様が入る場所が怪しいので、
豆鉄砲が偵察に入ります。
Aさん(無線)「どう、居る?」
豆鉄砲(無線)「いや〜逆光になって水面が見えないですね〜」
Aさん(無線)「難しいかな〜」
豆鉄砲(無線)「逆光なんで、20%の確立ですが、アオクビらしき姿はありますね〜」
Aさん(無線)「了解、一端戻ってきて」
豆鉄砲(無線)「了解です」
そこで一端Aさんの居る場所に戻って作戦会議です。
Aさん「今度は僕が偵察してみるね」
豆鉄砲「了解です」
Aさん「居たら誘導するし待機しててね」
豆鉄砲「了解です」
そこで、今度はAさんが偵察に向かうと・・・
Aさん(無線)「居たよ〜」
豆鉄砲(無線)「了解です」
Aさん(無線)「××の辺りに居るし、○○の辺りにある△△をブラインドにしてそこから狙えるよ」
豆鉄砲(無線)「了解です」
そして、射撃ポイントまで移動しようとすると、上空からヘリの音がバリバリと聞こえてきます。
この音で逃げられないかと心配していると、予想通り、アオクビ様は飛び立ちました(笑)
豆鉄砲(無線)「飛びましたね(笑)」
Aさん(無線)「タイミング悪いな〜」
豆鉄砲(無線)「もう居ないと思うけど、一応、射撃ポイントまで移動しますね」
Aさん(無線)「了解」
そこで、射撃ポイントまで移動しますと、なんと、先ほど豆鉄砲が確立20%と思っていたアオクビ様らしきもの
が、ホンモノのアオクビ様です。
豆鉄砲(無線)「居ました」
Aさん(無線)「居たの?」
豆鉄砲(無線)「さっきの20%の確立のヤツです、仕留めますんで回収お願いします」
Aさん(無線)「了解」
豆鉄砲はブラインドに入っているのでアオクビ様は豆鉄砲に気が付いていません。そこで、距離を測ると50mと
絶好の距離です、落ち着いて狙って第一弾発射!
パシ バスン!←命中です
アオクビ様は飛べなくなったようですが、まだまだ元気に泳いでいます。また逃げられては大変なので、
逃げるアオクビ様に第二弾発射!
パシ バッシューン!←ハズレ
リードを取り過ぎたのがアオクビ様の進路前方に水柱が上がります。続けて第三弾発射!
パシ バッシューン!←ハズレ
今度はリードが足りずにアオクビ様の進路後方に水柱が上がります。
Aさん(無線)「入ってる?」
豆鉄砲(無線)「初弾だけです、後はハズレます」
Aさん(無線)「回収はどうする」
豆鉄砲(無線)「流れる可能性があるんで、その場で待機して下さい」
Aさん(無線)「了解」
そして、アオクビ様はと言うと、岸に上がり、ブッシュに隠れようと最後の気力を振り絞っている最中でしたが、
岸に上がりきれずに最後の痙攣を迎えていました。
再び場所を移動することしばし・・・
Aさん「コガモだ」
豆鉄砲「居ますね〜」
Aさん「行くでしょ?」
豆鉄砲「あと、30分で日没ですよ、ここまで逃げ切ったんだし見逃しません?」
Aさん「何言ってるの〜まだ30分あるんだよ、最後だし頼んだよ」
豆鉄砲「了解です」
距離は30m程度なので、膝撃ちで狙って第一弾発射!
パシ バスン!←命中です
しかし、コガモは飛べなくなったものの、元気に泳いで逃げようとします。
逃げられるとやっかいな場所なので、つづけて第二弾発射!
パシ バスン!←命中です
この時、Aさんの目にはクチバシの根元に第二弾が入ったことを確認出来たそうなのですが、豆鉄砲には
ドコに入ったのか分らず、逆に胴体に第二弾が入った為に、元気に逃げているんだと言う焦りが入ります。
その後、コガモが回収されるまでに、13発が発射され、その全てが水柱に変りました ○| ̄|_
Aさん「豆ちゃん、ホント焦るとダメだね」
豆鉄砲「いや〜第二弾が胴体に入ったと思って焦ったからですかね〜」
Aさん「ヘッドに入っていたけど、あの場所だと動きは止まらないからね〜」
豆鉄砲「ヘッドに入ると、一発で仕留められるって先入観があったんで、第二弾が外れたって思ったんですよね〜」
Aさん「見えなかったの?」
豆鉄砲「見えてないです」
Aさん「しかし、13発連続で外すって・・・(笑)」
豆鉄砲「ナンとでも言って下さい・・・」
Aさん「30mの距離で、13発連続で外せるってのは、一つの才能だね(笑)」
豆鉄砲「ああ〜ナンとでも言うがいいさ(笑)」
Aさん「ま〜最後に面白いモノ見せて貰えてアリガトネ(笑)」
豆鉄砲「も〜コガモは狙いません」
Aさん「またコガモをバカにして〜味はイイんだよ」
豆鉄砲「しかし、終猟で4匹なら中々の猟果ですよね?」
Aさん「ハズさなきゃ定数だったよね」
豆鉄砲「ですね〜」
Aさん「もっとチャンスを生かしてね」
豆鉄砲「修行が足りませんね〜」
Aさん「当然です、それと僕へのお布施もね(笑)」
豆鉄砲「来年、お布施したら、毎回定数ですかね〜?」
Aさん「そりゃもう、当然でしょ。ま〜額にもよるけど(笑)」
豆鉄砲「前向きに検討しますね(笑)」
Aさん「ま〜事故もなく無事に終猟して良かったね」
豆鉄砲「そうですね〜」
Aさん「また来年も機会があればよろしくね」
豆鉄砲「いえいえ、こちらこそ」
そんな訳で、豆鉄砲の2007年度の猟は終猟しました。
Aさん、ありがとうございました。
本日の猟果 アオクビ×3 コガモ×1
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