スコープとマウント

とりあえず、念願のミルドットスコープを手に入れた豆鉄砲ですが、コレを銃に取り付けるのには、それなりに苦労致しました。
てな訳で、スコープ換装までの紆余曲折です。


スコープ到着

エゲレスから荷物が届き、いそいそと中身の確認をしますと、出てまいりました、念願のミルドット、早速取り出して眺めます
・・・結構デカイです。
さらに、一緒に注文したレンズフードを取り付けると・・・とんでもない大きさになりました、
長さは実に44cm・・・銃とのバランスがどうなるのかと考える前に、バランスが崩れると解りました。
でもって、購入したスコープの諸データーです

メーカー HAWKE
商品名 AIR MAX←どっかで聞いたような名前です(笑)
倍率   4−12倍
レンズ径 44mm
レチクル ミルドット←どうやら、正式なミルドットのようです
価格 フード、送料込みで102.85ポンド(約2万円)

某サイトにもありましたが、スコープと同梱されていた乾燥剤は日本製でした、ハッコーかタスコのOEMでしょうか?
ただ、タスコには44mmの固定倍率のスコープがあったんで、タスコなんでしょうか?
一応、このメーカーのサイトもありますが、ドコの国の製品かは不明です。
あと、メーカーのサイトの宣伝文句だと、「40mm径レンズより、10%も明るいよ!」ってありました、
コレって当然じゃないの?って思いましたがどうなんでしょう・・・?


44mm、2万円スコープの実力は・・・?

そう言う訳で、後日、土岐射撃場に行った時に、Tomさんに、同行したSさんが持っている、
ブッシュネルの32mmの5×のスコープ(品名は解らなかったです)と比べてもらいました。
このブッシュネルのスコープは以前、豆鉄砲がTFCのスコープを使っている時に覗いた所、
宮崎アニメの「天空の城ラピュタ」に出てくるムスカ大佐のように「目、目が〜」と一瞬、その明るさに目が眩んだ訳ですが、
今回は44mmレンズです、それなりの成績を残すだろうと思ったんですが、Tomさん曰く

「う〜ん、なんかレンズが黄色っぽいね〜」
「レンズの解像度がイマイチなのかな〜」
「コントラストが弱いね〜」

などと酷評をもらいました(笑)確かに両者を比べると、豆鉄砲も同じ感想でした。
やっぱ、44mmとは言え、4万のスコープと2万のスコープの違いは、こう言うトコに出るんでしょう(泣)
でも、心優しいTomさんは「まぁ、狩猟に使うのなら問題無いんじゃないかな〜」とフォローを入れてくれました。
ただ最後に一言「でも、ライフルには使えないな〜」←だから、コレはエアー用のスコープだってば(笑)

そして、このスコープのもう1つの問題点はコレです。一応標的は45mのトコに置いてあるんですが・・・
なんで、75の手前でピントが合うんだ・・・?

実は、最初は50の部分にピントを合わせていて、標的の線(同心円の白いライン)がボケてたんですが、
しばらく撃った後、ふと気が付いて動かすと・・・突然、クッキリとピントが合いまして・・・合った場所が写真の場所です。


ハイマウントを求めて・・・

早速、今まで使用していたTFCで販売していた16000円のスコープを外して取り付けると・・・すんなりと付きました。
ただ、銃身とスコープレンズとの隙間が3mm程度しかないので、フォーカスリングを動かすのに、多少、手間取りそうです。
そんな訳で、取り付けも無事終了して、まぁ、銃の手入れをしようかと、ボルトを引いて、マガジンを外そうとすると・・・
アレ?マガジンが動きません・・・?ボルトの引き方が足りないかと思って、もう一度ボルトを引いて外そうとすると・・・
全然動きません(汗)。
なんかの故障かと思って、マガジン周りを調べると・・・スコープのレチクル調整部分とマガジンが干渉しています!
慌ててスコープを外すハメとなりました。
そんな訳で、今ままで使用していたマウントで問題無い位置にスコープを取り付けると、ど〜考えても、マトモに使えないので、
新規にハイマウントを購入すべく、鉄砲屋さんに、銃とスコープを持って行くコトに


大丈夫か日本の鉄砲屋?

いつもの鉄砲屋に行って、「ハイマウントが欲しいのよ〜」と尋ねると、アクサー用だと言うマウントを出してきました。
このマウント、TFCで広告を出してるエコノミータイプのハイマウントと同じモノに見えましたが、お値段だけは4000円もしました。
そう言う訳で、普通なら、マウントを買って家に帰って自分で取り付けなんですが、当日は銃を持ち込んだので、
取り付けも依頼しましたが、コレがあとで悲劇を起こします・・・(泣)

実は、取り付け依頼をしたのには訳がありまして、ボアサイターを使っての取り付けをするであろうと目論んだからです。
レティクルを銃に対して垂直に取り付ける場合、人間の目では、完全な垂直にはならないでしょうし、
ミルドットで狙い越しのサイティングをする場合、レチクルが垂直でないと、弾は明後日の方向に飛んでくハズです。
そう言うコトで、銃を固定する台に置いて、作業開始です・・・。大体の取り付け位置を指定して、
マウントの仮止めが終了した所で豆鉄砲に店員が聞いてきました。
「スコープの垂直状態はこんなモンでいいですかね〜?」えっ?ボアサイター使わないの!?(汗)
言われるまま豆鉄砲はスコープを覗きました・・・大体垂直な状態なんですが、この程度の垂直なら豆鉄砲でも出来るんですよ・・・、
でもボアサイター使ってって言えないチキンな豆鉄砲なんで、そのまま「ええ、いいですよ・・・(泣)」
挙句に店員は「レティクルの垂直がズレてても、弾は、この真ん中に着弾しますから」と、したり顔で豆鉄砲に言ってきたんですが・・・、
どうやらこの店員には、「狙い越し」とか「ミルドット」の意味や概念が無いようです・・・(合掌)。

この後、スコープ本体を本締めする為、六角レンチでボルトを締め始めたのですが・・・
「オヒオヒ、なんでアンタは長い方でグイグイ締め付けるんだ!?」
「あ〜っ!、そんな締め付けたらボディが凹むだろ!(渾身の力で締めている・・・)」
「アンタ、何年鉄砲屋の店員してるんだよ!もう、やめろボケが〜!」と心の中で叫びつつ、
「いいですよ、そのへんで・・・」豆鉄砲はお金を払うと、そそくさと店を後にしました。


弱り目に祟り目

でもって、家に帰って、銃を確認すると・・・?スコープと銃身が一直線になってない・・・?
最初は単なる目の錯覚かと思ったんですが、銃口側から銃口とスコープを覗くと・・・明らかにズレてます(汗)
夢の中で銃を撃つと、弾は50mで、右に2mもズレて着弾します!ヤバイです、明らかにヤバイです!
そんな中、状況を話した雄兄ぃさんが、「マウントだけで、2個を並べてセットすればズレが判るよ」とアドバイスをもらったんで、
早速、スコープを取り外して、マウント2個を並べてセットすると・・・ズレてます左右が0.7mm程ズレてます!
オマケに、ズレたマウントでグイグイ、スコープを固定したんで、ボディの変形は無かったですが、塗装は剥げていました(泣)
後日、全身に怒りを漂わせて、鉄砲屋を訪問した豆鉄砲は、店員に状況を説明し、ハイマウントの返金処理をしてもらいました。
この時、別のマウントは無いか?と聞いたんですが、「11mm幅のマウントは無いね〜」と言って、
鉄砲屋は調べようともせずに答えました。「ふん、二度と買わね〜よ!弾以外はな、ペッ!」
と心の中で豆鉄砲は悪態をついて、お店を後にしました・・・(笑)


最後の望も・・・

そうは言っても、ハイマウントが無いと、せっかく輸入したスコープが使えません、
そこで、S410のご本尊であるTFCに連絡を入れて、マウントについて、問い合わせると
(豆鉄砲からの希望として、S410に最初から付いているようなガッシリしたハイマウントを探して欲しいと依頼)、
「数日待ってもらえますか、探しますんで」って言う、心強い返事をもらえました。
で待つこと数日・・・TFCからの返事は残念ながら、マウントは無いと言う返事でした。


毎度毎度の個人輸入

仕方ありません、そんな訳で、例のごとく、個人輸入に頼り、エゲレスのサイトを覗くと・・・ありました、
レンズ径56mm対応のハイマウント!どうも、日本で売っているマウントって固定部分がシングルネジだったり、
銃に固定する部分が薄い板みたいで、剛性感とか、作り自体に不安があったんですが、見る限り、
S410に最初から付いているマウントのように、ガッシリした作りになっています。
そう言う訳で、早速注文して、今回は1週間後に到着、お値段は本体19.99ポンド、送料6.50ポンド、合計26.49ポンド(約5000円)
早速取り付けると、実にイイ感じです。取り付ける前に、マウント2つを並べてセットした所、ズレみたいなモノは判りませんでした、
さすがエゲレス製です。


ここまでのまとめ

海外からスコープを買う方は、マウントも一緒に買うことをお勧めします。
だって、国内にまともなマウントが無さそうだし・・・。