ライフリングのピッチ
 
その昔、豆鉄砲が射撃を始めた頃、自身のグルーピングが気に入らなくて、なんとか機械の部分で、ど〜にか
ならんカナ?と考えていた時期がありました。
 
そしてその解決方法が実にマヌケでして、恥を忍んで書きますと、グルーピングの値から銃の振動(動き)を解析
して、逆位相の振動を発生させてワンホールのグルーピングを出すと言う、実に壮大でマヌケな方法でした。
 
ちなみにその方法の可能性に関して、振動とかの解析の仕事をしている人に、一体幾ら掛ければ実現可能か?
と言う質問をしたコトがありますが、帰ってきた答えは「とりあえず一千マン必要」更に「作っても効果無いと思うよ」
と言う話でした(笑)
 
その時に色々と銃に関して調べた時に、ライフリングのピッチについても調べていました。
そして不思議に思ったのは、同じパワーのS410やサイクロンのライフリングのピッチが同じであるのは納得出来
たのですが、それよりもハイパワーの銃でも同じライフリングピッチのバレルを使用していると言う事実でした。
 
ちょっと銃のコトを調べると解るのですが、基本的にパワーのある弾を発射する程、ライフリングのピッチはタイ
トになるんです。例えば、M16なんて、バージョンが変わって(A2に)弾のパワーを上げたら、ライフリングの
ピッチはタイトになっているんです。
 
そうなると、プレチャージの銃の場合、パワーの違う銃で同じ弾を撃つ場合、ライフリングのピッチは同じでイイ
のか?と言う疑問でした。その時、ネットでゴソゴソ調べていると、とある所で、「ライフリングのピッチは経験
に基づいて決めています」と言う情報がありました。その時、最初はフンフンと読んでいましたが、そのうち、
「ホントに経験だけで決めれるんかいな?」と言う素朴な疑問が沸いて来ました。
 
そんな訳で更に調べていると、ライフリングのピッチに関して、納得出来る情報が出てきまして、内容としては、
 
弾の角運動量/弾の空気抵抗
 
これを求めると、ハンドガンとライフルではそれぞれ値は違うが、それぞれ同じ値が出ると言う話でした。
と言うコトは、エアライフルにもそのような定数があって、銃を設計する時には、その数値を基準にペレット
やパワー、更にはライフリングピッチまで決定して銃を設計するんだな〜と納得出来ました。
 
そ〜なると、ペレットとライフリングのピッチから適正なパワー(初速)が求められますし、ハイパワーの銃ほど、
重いペレットを使う意味が、なんとなく納得できました。
 
そして、更に思ったのは、可変パワーのエアライフルって意味無いんじゃないの?と言う疑問でした。
ま〜自分自身で可変パワー銃を持っている訳じゃないので、詳しくは解りませし、実際はパワーを変えても
サイクロンなんぞは良く当たると評判ですので、詳細は不明ですね。
 
そんな訳で、その情報を知って以降、豆鉄砲は距離によってペレットを変えるとか、パワーを変えるとか言う話に
一切の興味を失い、銃はS410のみ、ペレットはFXプレミアムだけにして、一番グルーピングが良い充填圧のみ
でハンティングや射撃をしています。