三煎目 封印解除 〜副音声〜
封印解除で使用されたAさん謹製のジオラマですが、当初の計画段階から製作過程を『副音声』として
お届け出来るように予め準備されていました。
そこで、今回はその舞台裏を『副音声』として紹介します。

依頼
豆鉄砲 「Aさんちょっと相談と言うか、お願いがありまして・・・」
Aさん  「ナニ?」
豆鉄砲 「Aさんって、『絵』は描けないですかね?」
Aさん  「う〜ん『絵』ってのはどうも苦手でねぇ〜・・・」
豆鉄砲 「アアタ昔さ、子供の夏休みの宿題の『絵』を手伝ってあげたらデッサンやらタッチが
      上手すぎたんで担任にバレて、子供が先生に怒られたとかって言ってなかったっけ?」
Aさん  「あぁ〜、ソレは気のせい、多分気のせい(汗)」
豆鉄砲 「まぁ〜『気のせい』でもいいんだけどダメ?」
Aさん  「ダメだね(笑)」
豆鉄砲 「じゃあ、しょうがないか〜」
Aさん  「どしたの?」
豆鉄砲 「実は鳥屋の説明に『絵』が欲しいんですよ、その方がイメージ伝わり易いでしょ?」
Aさん  「まぁそうだね〜」
豆鉄砲 「ソレでですね、一応、Sketch up で鳥屋の詳細とかのイメージも作れるんですけど、満足いくレベルに
      描けるようになるのには、かなりの時間が必要なんですよ」
Aさん  「だろうね〜」
豆鉄砲 「それでですね、ちょっと思ったんですけど、『絵』がダメなら『模型』はどうかと思いまして・・・」
Aさん  「あ〜、そう言う方法もあるよね〜」
豆鉄砲 「と言う訳で、アアタ模型と言うか、『鳥屋のジオラマ』作れない?」
Aさん  「ジオラマかい?」
豆鉄砲 「そうそう、アアタ昔、そう言うのとかしてた経験ないの?」
Aさん  「え〜っと一時期、Nゲージとかの鉄道模型なんかをやってたコトありました(笑)」
豆鉄砲 「おお〜正に『芸は身を助ける』ですなぁ、と言う訳で決まりだね(笑)」
Aさん  「作るの?(汗)」
豆鉄砲 「そりゃそうでしょ、今更ハンパなレベルで後には退けないでしょうよ(笑)」
Aさん  「作るのはイイけど、どんなイメージで、どんなサイズにするのよ?」
豆鉄砲 「え〜っとですね、出来れば接近方法とかも分かり易く説明したいんで、GIジョーみたいな
      人形を使って説明したいんですよね〜、アレならポーズも自由に付けれるし」
Aさん  「あのさ〜マジな話し、そんなサイズの人形使ってジオラマ作ったら、
      最低でも新聞紙を広げたようなサイズになるよ?(汗)」
豆鉄砲 「えっ!そんなになる?」
Aさん  「人形のサイズがアレだと確か30cmぐらいだから、ソコから考えたら、新聞紙のサイズでも小さいよ」
豆鉄砲 「あ〜確かに・・・(汗)」
Aさん  「普通に考えれば、畳サイズのベニア板をベースにしなきゃムリだよ」
豆鉄砲 「じゃあ、人形をサイズダウンですね」
Aさん  「どんな人形を使うの?」
豆鉄砲 「そ〜ですね〜・・・、順当に行ってタミヤのジオラマ用の人形とか?アアタがドイツ兵の将校とかで?」
Aさん  「アレってサイズはどの位なの?」
豆鉄砲 「たしか・・・1/35って書いてあったし、5cm位じゃないですかね?」
Aさん  「そのサイズならナントカなるか・・・」
豆鉄砲 「イメージとしては、A4 or B4サイズ位に纏まるとイイんですけどね〜」
Aさん  「まぁソレでイイとしても、どんなジオラマにするのよ?」
豆鉄砲 「結局ですね、sktch uo だと模式図レベルが限界なんで、ジオラマで詳細な部分の
      作りとかを説明したいんですよ」
Aさん  「ならさぁ、地形も複数パターン作って、鳥屋から見た視界と、獲物側から見た鳥屋風景を
      見れるようにしようか?」
豆鉄砲 「出来るの?(汗)」
Aさん  「一応、イメージは湧いてきた(笑)」
豆鉄砲 「ならお願いします」
Aさん  「なんか他に注文とか要望はある?」
豆鉄砲 「職人相手に要望もヘチマも無いんで、好きなように気の向くまま、
      納得出来るモノをお願いします、ついでに納期も、ある程度気の向くままでokです(笑)」
Aさん  「そう言うのが一番困るんだけど?(汗)」
豆鉄砲 「いや〜、お金払えるなら色々注文出来ますけど、『タダ』で職人にお願いするんで、
      要望も注文もナイです(笑)」
Aさん  「思いっきり手ェ〜抜くかも知れないよ?」
豆鉄砲 「あのですね、アアタのネット上の現在の立場って理解出来てます?」
Aさん  「ん?どう言うコト?」
豆鉄砲 「実を言うとですね、アアタのファンって多いんですよ〜(笑)」
Aさん  「冗談キツイなぁ〜、豆ちゃんは(笑)」
豆鉄砲 「いや、冗談じゃなくってマジなんですよ」
Aさん  「そうなの?」
豆鉄砲 「冗談抜きでね、マジに潜在的なファンは多いのよ」
Aさん  「信じられん・・・ボクって単なる量産型の普通のオッサンだよ?(汗)」
豆鉄砲 「アアタは普通のオッサンだと思っても、世間はある意味『エアーの神様』と思ってる
      フシがあるんですよ(笑)」
Aさん  「ホントかい?(汗)」
豆鉄砲 「ナンたって、豊和でカモ・キジ獲ってる人で、『バカを調教して』一人前のハンターに育てた実績が
      ありますから(笑)」
Aさん  「それでボクの立場がジオラマ作りにどう関わって来るの?」
豆鉄砲 「当然、ネタの中でアアタがジオラマ作ったって公表する訳だ」
Aさん  「うん」
豆鉄砲 「でね、アアタがキチンとしたモンを作ってくれれば、ソレを見て試した人が役に立てば
      『Aさん、ありがとう感謝します』ってなる訳よ(笑)」
Aさん  「ほうほう」
豆鉄砲 「でもね、エエ加減なモンでも作れば、見ている人だって判るんで『Aってオッサンも大したコトねぇな』
      って言われ続ける訳よ(笑)」
Aさん  「なんだい、脅しかい?(汗)」
豆鉄砲 「いやいや、脅しじゃないですよ、アアタの世間からの評価が今後どうなるかは
      アアタ自身の行動次第だってコトです(笑)」
Aさん  「あのさぁ・・・」
豆鉄砲 「どうせアアタだって中途半端なモンは作れないだろうし、性格から言って『凝り性』なんだから、
      『お好きにどうぞ』ってすれば、予算や時間の制約の中で『ほぼ最高』のモンを作るでしょ?」
Aさん  「思いっきりボクの性格を読んでるね〜(汗)」
豆鉄砲 「付き合いも長いですし、操縦方法ぐらい心得てます(笑)」
Aさん  「そうなんだよね〜、どうしても気分が乗ってくると『持ち出し』でやっちゃうからね〜(汗)」
豆鉄砲 「と言う訳で、オイラも最高の職人に注文入れるほど『野暮』じゃないんで、好き勝手にお願いします」
Aさん  「もしかして、ボクは完璧にハメられた?」
豆鉄砲 「ハメるなんてとんでもない、単に『お願い』しているだけです(笑)」
Aさん  「まぁ『お願い』じゃ仕方ないか・・・(笑)」
豆鉄砲 「そうです、あくまでも『お願い』です(笑)」
Aさん  「しかしさぁ、こんな『おバカ』なコトする人なんていないよ?(汗)」
豆鉄砲 「おバカなんて職人にとっては『最高の褒め言葉』でしょ?」
Aさん  「うん(笑)」
豆鉄砲 「じゃあ、前人未到の『おバカ』の最高峰を目指しましょうよ(笑)」
Aさん  「しかし豆ちゃんも、よくこんなバカなコトを思いつくと言うか、やってるよね?」
豆鉄砲 「そりゃHP管理人にとって、『バカ』なんてのは最高の『褒め言葉』ですから(笑)」
Aさん  「ソレじゃあ、すこし時間を頂戴、ジオラマ作りなんで何十年ぶりだし、今の動向とかを知りたいから」
豆鉄砲 「時間はあまり気にしないで下さい、オイラも文章を作る時間が必要ですから(笑)」
Aさん  「じゃあ、同時進行でヤルってコトね?」
豆鉄砲 「ですね〜、まぁコッチはキーボードを叩くだけなんで、随分とラクを出来ますけどね(笑)」
Aさん  「じゃあ最終確認だけど、鳥屋の構造とかが確認出来れば、あとはフリーハンドだね?」
豆鉄砲 「そうですね、自然の樹木と迷彩ネット配置の仕方みたいなのが分ればokです」
Aさん  「了解」
豆鉄砲 「あとですね、もう1個注文で、出来る限り製作途中で写真撮影しといて下さい
      作業の邪魔にならないレベルでいいんで」
Aさん  「そんな写真ど〜するの?」
豆鉄砲 「んなモン、ネタに使うに決まってるじゃないですか、ソレで一本書けますモン(笑)」
Aさん  「使えるの?」
豆鉄砲 「こう言う製作過程とかを公開すると、数字(アクセス数)を稼げるんですよ(笑)」
Aさん  「なんか怪しい興行師みたいだね(笑)」
豆鉄砲 「まぁ、イメージとしてはDVDの『副音声』みたいなモンですよ(笑)」
Aさん  「そんなモン見たがる人が居るのかい?」
豆鉄砲 「大丈夫です、このサイトにハマっている一部の人は絶対に見たくなるシロモノです(笑)」
Aさん  「じゃぁハマってる『一部の人』用かい?」
豆鉄砲 「そうです、このサイトにマニアレベルでハマってしまった人用です(笑)」
Aさん  「段々、豆ちゃんがナニ考えてるか分らなくなってきた(汗)」
豆鉄砲 「大丈夫です、本人も良く分ってナイですから(笑)」
Aさん  「段々心配になってきた・・・(汗)」
豆鉄砲 「もうね、オイラに関わってしまった以上、諦めて下さい(笑)」
Aさん  「みたいだね〜・・・(汗)」

製作 一日目
Aさん  「とりあえず、構想も纏まったんで製作を開始したから」
豆鉄砲 「お〜、ついに始まりましたな(笑)」
Aさん  「いや〜、今のジオラマ作りってスゴイね〜」
豆鉄砲 「ですよね〜、オイラが昔見たコトのあるジオラマとは雲泥の差ですよね〜」
Aさん  「作り方の技術なんかも見たけど、こりゃ『浦島太郎』状態だね(汗)」
豆鉄砲 「まぁまぁ、コレはあくまで『鳥屋の設置方法』とか『接近方法』とかを説明する為のジオラマですから(笑)」
Aさん  「まぁ〜そうだけど、ああいうの見せられるとね〜・・・(悩)」
豆鉄砲 「ところで、ジオラマのサイズは決まったの?」
Aさん  「決まったよ〜、大体 45cm×30cm ぐらいのサイズ」
豆鉄砲 「結構デカイですね〜」
Aさん  「いや〜、コレでも随分とコンパクトにしたんだよ」
豆鉄砲 「じゃあ人形のサイズは?」
Aさん  「一応、タミヤの1/35サイズの人形を使う予定、一応、土台は完成ね」
豆鉄砲 「どれどれ・・・」



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



豆鉄砲 「おお〜、いいですなぁ〜(笑)」
Aさん  「コッチは『鳥屋の設置方法』を説明する用ね」
豆鉄砲 「はいはい、対岸側の突起がポイントですねぇ〜」
Aさん  「分る?」
豆鉄砲 「そりゃもう(笑)」
Aさん  「でもって、コッチは崖みたいな、高いトコロから狙う時の説明用ね」






豆鉄砲 「コレも対岸側の二つの突起がポイント高いですね〜(笑)」
Aさん  「一応さ、『こう言う流れが溜まるトコにカモが居るよ〜』って説明用にね(笑)」
豆鉄砲 「この調子でお願いします(笑)」
Aさん  「今のトコロ、気分が乗ってるから大丈夫(笑)」
豆鉄砲 「ある程度の締め切りはあるんで、その辺はお願いしますね(汗)」
Aさん  「まぁ〜締め切りまでには大丈夫だと思うよ(笑)」
豆鉄砲 「あの〜『思うよ』じゃ困るんですけどね〜・・・(汗)」
Aさん  「まぁまぁ、落ち着きなさいよ(笑)」
 
製作 二日目
Aさん  「とりあえず、下地を作って色も塗り始めたから」
豆鉄砲 「下地って石膏とか流したんですか?」
Aさん  「石膏を流すテクニックもあるんだけど、今回は紙粘土にしてみた」
豆鉄砲 「へぇ〜紙粘土なんだ」
Aさん  「最初は石膏と思ったんだけど、紙粘土の方が色々とラクな感じで質感みたいなモノも問題無いしね」
豆鉄砲 「やっぱり色が塗られると、雰囲気がガラリと変りますね」
Aさん  「でもコレはまだまだベースのベースみたいなモンだよ?」
豆鉄砲 「いや〜ソレでも完成が楽しみですよ」














Aさん  「ソレで参考になるかは分らないけど、一応、『鳥屋側から見た構図』ね」



豆鉄砲 「いいですねぇ〜、こりゃ雰囲気出てますよ(笑)」
Aさん  「と言う訳で、作業に戻りますんで」
豆鉄砲 「この調子でガンガンお願いしますね」
 
製作 三日目
Aさん  「とりあえず、川を作りました(笑)」
豆鉄砲 「あの〜、なんかイキナリ子供の工作みたいになってない?(汗)」





Aさん  「ナニが?」
豆鉄砲 「この川の色と言うか・・・、もう少しソレっぽくならないの?」
Aさん  「あぁ〜、川はコレで完成じゃないから(笑)」
豆鉄砲 「そうなの?」
Aさん  「あのね、この後と言うか、最後になるけど、表面に川の流れを表現出来るようにあるモノを流すから」
豆鉄砲 「ナニ、あるモノって?」
Aさん  「木工用ボント(笑)」
豆鉄砲 「木工用ボンド?(汗)」
Aさん  「アレってねぇ〜、乾燥すると透明になるのよ(笑)」
豆鉄砲 「あぁ〜確かにそうなりますね」
Aさん  「だから今は稚拙な雰囲気だけど、完成すると、色の濃いトコロは深い場所で、色の薄いトコロは浅い雰囲気になると思うよ」
豆鉄砲 「ナルホドねぇ〜」
Aさん  「ジオラマ作りは奥が深いし、色々とテクニックがあるからねぇ〜」
豆鉄砲 「色々考えるモンですなぁ〜」
Aさん  「より凄いモノを作ろうと、作家さん達が日々テクニックを開発してるからねぇ〜」
豆鉄砲 「じゃあ、プロも木工用ボンドで水を表現するの?ちょっと前に見たジオラマだと、随分と水に透明感があったけど?」
Aさん  「プロとかソレに近い本気の人達は、レジンとかを使うから(笑)」
豆鉄砲 「アアタはレジンを使わないの?」
Aさん  「透明なレジンって高いのよ(笑)」
豆鉄砲 「そうなの?」
Aさん  「このサイズのジオラマだって、最低でも水深で5mmぐらいを使うコトになるから結構な金額になるよ(汗)」
豆鉄砲 「あぁ〜、だったらリーズナブルなモノにしましょう(笑)」
Aさん  「青天井に費用掛ければイイモノが出来るけど、ソレじゃなんか違うでしょ?」
豆鉄砲 「そうですね〜『金掛けるな手間掛けろ』に相反しますからね」
Aさん  「まぁ完成すれば、そんなに悪い雰囲気にはならないと思うから」
豆鉄砲 「期待してます」
Aさん  「了解〜」
 
製作 四日目
Aさん  「とりあえず、木を植えてみました(笑)」






豆鉄砲 「随分とリアルな雰囲気の木ですね〜」
Aさん  「リアルもナニもホンモノだから(笑)」
豆鉄砲 「あぁ〜ホンモノなんだ(笑)」
Aさん  「先日、庭に生えてる木の根をすこし処理したんで、その廃物利用です」
豆鉄砲 「なんの木?と言うか根っこなの?」
Aさん  「カポックって言う観葉植物だね」
豆鉄砲 「カポック?初めて聞く名前ですよ(笑)」
Aさん  「名前は知らなくても、現物を見たら記憶にあると思うよ」
豆鉄砲 「そうなの?」
Aさん  「調べてみたら?」
 
 検索中・・・
 
豆鉄砲 「あぁ〜、コレ見たコトあるわ(笑)」
Aさん  「でしょ?(笑)」
豆鉄砲 「しかしこの写真の構図、オイラが作った一人用の簡易鳥屋でアオクビ狙った時と同じですよ(笑)」
Aさん  「一応、あの場所を参考と言うか、イメージして作ったからね〜」
豆鉄砲 「こう言う写真とかを組み合わせれば、説明も随分と分り易いと思います」
Aさん  「ちなみに、この木は差込式だから、色々なバリエーションも作れるから」
豆鉄砲 「おぉ〜手が込んでますな(笑)」
Aさん  「その方が色々な意味で便利だからねぇ〜」
豆鉄砲 「ところでさ、他にも木が必要だけど、全部そのカポックの根っこで間に合うの?」
Aさん  「まぁ〜足りない分は、近所の公園とかで折れた小枝とかを集めてみるよ」
豆鉄砲 「ジオラマ造りって、結構地味な作業の連続ですね(汗)」
Aさん  「まぁ〜そうだね〜、でも本職とかセミプロの人は本物の木は使わないしね」
豆鉄砲 「そうなの?」
Aさん  「全部手作りしちゃうんだよ、ワイヤーなんかをグルグル巻いてね」
豆鉄砲 「へぇ〜」
Aさん  「ジオラマを作る人は、如何に人工物で本物っぽく作れるかを『ポイント』にしてるからね」
豆鉄砲 「ナルホドねぇ〜」
Aさん  「そう言う意味では、ボクの作ってるこのジオラマは素人レベルのインチキだよ(笑)」
豆鉄砲 「素人レベルのインチキでも、これだけ作れれば上等ですよ(笑)」
 
製作 五日目
Aさん  「とりあえず、植える木の材料は揃ったから」
豆鉄砲 「お疲れ様です」
Aさん  「案外、自分の家の庭で材料が揃うモノだね(笑)」
豆鉄砲 「あの猫の額より狭い庭で?(笑)」
Aさん  「いいんだよ、庭なんて広かったら草取りとか大変なんだから(笑)」
豆鉄砲 「と言うかさ、庭のガラクタを整理すればいいんじゃないの?」
Aさん  「ガラクタとは失敬な!あれは大事なコレクションです(キッパリ)」
豆鉄砲 「いや〜、傍から見たら十分にガラクタですよ?(汗)」
Aさん  「豆ちゃんは、ホント男のロマンに理解が無いねぇ〜」
豆鉄砲 「そろそろ老い先も短いんだし、どうせ死んだら家族は業者呼んでガラクタを処分するだけですよ?」
Aさん  「ソレは言わないで・・・(汗)」
豆鉄砲 「マジで、ちゃんと整理と言うか選別した方が良くないですか?」
Aさん  「じゃあ、製作を『しばらくストップ』して整理整頓しようかなぁ〜・・・」
豆鉄砲 「エッ!(汗)」
Aさん  「いゃ〜、確かに庭も狭くなったし、『片付けなきゃなぁ〜』って思ってたし・・・(笑)」
豆鉄砲 「ガラクタじゃありません、アレは男のロマンです!(キッパリ)」
Aさん  「いゃ〜、家族にも言われてるしさ、『片付けてよ』って(笑)」
豆鉄砲 「一家の家長として、ビシッと言うべきコトは言っとかないとダメですよ(汗)」
Aさん  「そうかい?(笑)」
豆鉄砲 「そうですよ、とりあえず、今はジオラマを作りましょう、全国のファンが待ってるし」
Aさん  「じゃあそうしようかな・・・(笑)」
豆鉄砲 「そうですよ、全国のファンが待ってるんだから、ガンガン作らないと」
Aさん  「じゃあ、そう言う訳で、コレが庭から採取した木の材料ね」
豆鉄砲 「ほうほう」



Aさん  「でもって、コレをキレイに洗って・・・」
豆鉄砲 「ほう・・・」
Aさん  「余分な根っことかをカットして、」
豆鉄砲 「あぁ〜ナルホド・・・」
Aさん  「このままじゃサイズ的にも使いにくいんで、更に枝レベルでカットして・・・」






豆鉄砲 「へぇ〜カットしちゃうんだ?」
Aさん  「そうしないとイメージ通りの木にならないしねぇ〜」
豆鉄砲 「ナルホドねぇ〜」
Aさん  「でもって、切った枝をイメージに合うように接着して・・・」
豆鉄砲 「木工用ボンドとかで?接着面が足りなくない?」
Aさん  「木工用ボンドじゃなくて、グルーガン(ホットボンド)で一発です(笑)」
豆鉄砲 「あぁ〜、んじゃ、後で色とか塗る訳ね」
Aさん  「そうそう、でもって作った木を植えるとこうなる訳です(笑)」






豆鉄砲 「おぉ〜素晴らしい(喜)」
Aさん  「それと、これが一人用の簡易鳥屋から見たイメージね」



豆鉄砲 「フラッシュの有り無しなんだろうけど、昼間と夕方みたいに見えてイイですよ(笑)」
Aさん  「あぁ〜、そう言う風にも見えるか」
豆鉄砲 「それに、オイラが簡易鳥屋に潜り込んで見ていた時の風景そのモノですよ、コレは(笑)」
Aさん  「なにかここまでも段階で気になる部分とか、気が付いたコトや注文とかある?」
豆鉄砲 「全くナイです」
Aさん  「それゃ良かった(笑)」
豆鉄砲 「この方向で製作を続行して下さい」
Aさん  「こんなバカなコトするヤツなんて、ホント居ねぇだろうなぁ・・・(笑)」
豆鉄砲 「まぁ〜、裏テーマが『出来るモンならマネしてみやがれ!』ですからね(笑)」
Aさん  「誰もマネなんてしないだろうよ(笑)」
豆鉄砲 「でしょうね〜、こんな一円にもならないコト(笑)」
Aさん  「ホント、二人揃ってバカだよねぇ〜(笑)」
豆鉄砲 「まぁ、完全に突き抜けてますからね(笑)」
 
製作 六日目
Aさん  「今日は簡単に、水辺に砂を撒きました(笑)」
豆鉄砲 「おぉ〜、水辺が一気にソレらしくなった(笑)」






Aさん  「中々雰囲気出てるでしょ?」
豆鉄砲 「出てますねぇ〜」
Aさん  「さて、この水辺に撒いたモノはナンでしょうか?」
豆鉄砲 「えっ?普通の砂じゃないの?」
Aさん  「やっぱりそう見えるか(笑)」
豆鉄砲 「まぁ〜、現物と違って写真じゃ細かい部分が潰れますからねぇ〜」
Aさん  「あぁ〜そっか〜、一応ね、コレはサンゴの砂ね」
豆鉄砲 「サンゴの砂?」
Aさん  「そうそう、ちゃんとね、砂の中から貝殻を拾って選別してあるのよ(笑)」
豆鉄砲 「また手間の掛かるコトを・・・(笑)」
Aさん  「だってさぁ、海に行くよりも手間が掛からないし(笑)」
豆鉄砲 「最初から見てると、全く雰囲気が変りましたね」
Aさん  「でも、現物を見ると結構アラがあるよ」
豆鉄砲 「へぇ〜やっぱり写真と現物は違うんだ?」
Aさん  「植えた木とかもさ、改めて見ると、ちょっとどころか大分違和感があるよ(笑)」



豆鉄砲 「写真では全く気付きませんね・・・でも言われてみれば、ちょっと変かな?」
Aさん  「でしょ?(笑)」
豆鉄砲 「でも、このジオラマはあくまで『鳥屋の説明用』ですから(笑)」
Aさん  「まぁねぇ〜、コレも気になってるんだけど、実はこの後のコトで少し悩んでてね」
豆鉄砲 「なんです?」
Aさん  「河原に生えてる葦の素材をどうしようかと思ってね〜」
豆鉄砲 「ジオラマ屋さんに、葦に使えそうなパーツが売って無かったでしたっけ?」
Aさん  「あるんだけど、結構高いんだよ」
豆鉄砲 「大した量は使わないでしょ?」
Aさん  「いや、ソレがそうでもないんだよ(汗)」
豆鉄砲 「そうなの?」
Aさん  「使用する面積から考えると、ちょっとドン引くような量が必要でさ・・・(汗)」
豆鉄砲 「じゃあ、ジュートみたいな繊維をバラして作るしか無いですかね?」
Aさん  「まぁ〜、そのつもりでジュートは手元にあるんだけどさ・・・(汗)」
豆鉄砲 「とりあえず、テスト用に何個か作ったらどうですか?」
Aさん  「一応、そのつもりだけどね」
豆鉄砲 「あまり変に気合入れなくていいですよ、一円にもならないコトだし(笑)」
Aさん  「そのつもりだし大丈夫(笑)」
 
製作 七日目
Aさん  「とりあえず何本か『葦』をテストで作ってみたけど、コリャ骨が折れるね」
豆鉄砲 「例のジュートをバラして作ったの?」
Aさん  「そうなんだけど、コレが一応のテストサンプルね」






豆鉄砲 「いい雰囲気じゃん(笑)」
Aさん  「コレがさぁ、手間が掛かるんだよ」
豆鉄砲 「あぁ〜やっぱり(笑)」
Aさん  「ジュートの繊維を一本一本解してさ・・・って、コレが一番大変なんだけど(汗)」
豆鉄砲 「糸で巻く方が面倒じゃないんだ?」
Aさん  「ジュートを解すのが一番手間だね、巻くのはフライを作る要領だから簡単」
豆鉄砲 「ナルホドねぇ〜」
Aさん  「あともう1つ問題なのは、ジュートのデコボコね」
豆鉄砲 「あぁ〜織物にした時の痕か」
Aさん  「多分コレは水洗いすればナントカなると思うんだけどね」
豆鉄砲 「地道にヤルしかないですねぇ〜、ところでどんな道具使ってるの?」
Aさん  「普通にフライを巻く道具だよ」



豆鉄砲 「あぁ〜懐かしい道具だ(笑)」
Aさん  「コレがあるんで糸で巻くのは楽勝です(笑)」
豆鉄砲 「ところで、この白い柄で針みたいなのが二本出てるのは何の道具?」
Aさん  「あぁ〜、コレはボビンホルダー(糸巻き)に糸を通す道具」
豆鉄砲 「ナルホドね〜、オイラもその昔はそんなモノが無くても小さい穴に一発で糸を通したけど、
      今じゃこう言うのが無いと無理だな(笑)」
Aさん  「コレが無きゃ、あの細い穴に糸なんて通らないよ(笑)」
豆鉄砲 「ところでデコボコはどうするの?どうせ麻と同じだし、高温のアイロンでも掛ける?」
Aさん  「まぁ〜、とりあえず繊維強化用なのか油みたいなのが付いてるから、水で洗ってそれからだね」
豆鉄砲 「じゃあ、ある程度の数が溜まったら洗濯ですか?」
Aさん  「そうだね〜」
豆鉄砲 「何本ぐらい必要なの?」
Aさん  「え〜っとね、さっき計算したら170本・・・○| ̄|_」
豆鉄砲 「170本ってそんなに必要なの?(汗)」
Aさん  「これでも随分と数を減らして見積もってるよ」
豆鉄砲 「それで今のところ、何本ぐらい出来たの?」
Aさん  「とりあえず10本ぐらいだね」
豆鉄砲 「今日はどの位作れそうなの?」
Aさん  「あと10本も作ったら、心が折れそう・・・(笑)」
豆鉄砲 「じゃあ、今日は心が折れるまで作り続けて下さい(笑)」
Aさん  「その前に目がダメになりそうですが・・・(笑)」
豆鉄砲 「なんか、トンデモないモノを作ってるみたいですね(汗)」
Aさん  「まぁ〜、この『葦』が終われば後はラクだと思うから、コレが今回のヤマだね」
豆鉄砲 「とりあえず、あまり根を詰めないようにして下さいね(汗)」
Aさん  「そのつもり・・・と言うか、昔のように根を詰めれません(笑)」
 
製作 八日目
Aさん  「もうダメ、この『葦作り』は心が折れる(汗)」
豆鉄砲 「まぁまぁ落ち着いて(笑)」
Aさん  「もうさ、手間の極致どころの話じゃないよ」
豆鉄砲 「そうなの?」
Aさん  「あれからさ、とりあえず40本ぐらい作って水洗いしたのよ」






豆鉄砲 「アハハハハ、なんじゃコリャ?(笑)」
Aさん  「笑いごとじゃなくて、マジに物凄い面倒なんだよコレ(汗)」
豆鉄砲 「そうなの?」
Aさん  「これさぁ、水洗いまでならいいんだけど、この後の乾燥工程がね〜・・・」
豆鉄砲 「ん?普通に干せばいいんじゃないの?」
Aさん  「とんでもナイ!普通に乾かしただけじゃ『織物の痕』が消えないから、乾燥工程で繊維を引っ張って
      伸ばしてやる必要があるんだよ(汗)」
豆鉄砲 「うわぁ〜面倒(笑)」
Aさん  「しかもさ、乾燥途中に水分量の偏りで反ってくるから、時々ひっくり返して
       均等に乾燥させる必要があるんだよ(汗)」
豆鉄砲 「なんか、既製品でも買った方がラクそうですね?(汗)」
Aさん  「いまさら後には退けないんで製作を続けるけど、次のロットでは製作工程を見直さないとダメっぽいね」
豆鉄砲 「段々、大ゴトになってない?(汗)」
Aさん  「ん〜、なってるねぇ〜ドコで計算が狂ったんだか・・・(悩)」
豆鉄砲 「まぁ適度に休憩でも入れて作って下さい」
 
製作 九日目
Aさん  「今日は気楽な塗装をしました(笑)」
豆鉄砲 「ところで『葦』はどうなったの?」
Aさん  「しばらく『アレ』のコトは忘れさせて・・・(鬱)」
豆鉄砲 「あ〜ナルホド、お察しします(笑)」
Aさん  「それでどう?中々イイ雰囲気でしょ?」






豆鉄砲 「いいですねぇ〜、一気にリアルな感じになりましたね〜」
Aさん  「やっぱり写真にすると、質感が3割はアップするねぇ〜(笑)」
豆鉄砲 「やっぱり、現物を見ると雰囲気が少し違うの?」
Aさん  「微妙にね(笑)」
豆鉄砲 「とりあえず、この品質なら全く問題ナイですよ」
Aさん  「まぁね〜、あとこの後には草を植えたり葦も植えたりするんで、もっと雰囲気が出ると思うよ」
豆鉄砲 「そりゃ楽しみです」

製作 十日目
Aさん  「とりあえず『葦』を植えてみたよ」
豆鉄砲 「なんかいい雰囲気になってますねぇ〜(笑)」



Aさん  「ハンターの目線だとこんな感じ」
豆鉄砲 「おぉ〜、コレいいですよ!(喜)」



Aさん  「一応、右に隠れて狙う場合と、左に隠れて狙う場合のパターンもテストを兼ねて
       撮影してみたけど、どうだろう?」
豆鉄砲 「匍匐で射撃ポジションに侵入した時の風景そのままですよ、コレは(笑)」
Aさん  「でもって、『葦』の必要本数を確認する為に仮植えして、全景のバランスを確認したけど、
       なんか意見とか注文ある?」






豆鉄砲 「いい具合になってますね〜、この方向でお願いします」
Aさん  「懸案の『葦』の質感も、手間を掛けたらイイ具合になったし(笑)」
豆鉄砲 「そう言えば、なんか前に見た時より『葦』の雰囲気良くなってない?」
Aさん  「よくぞ聞いてくれました! コレねぇ〜、マジで手間掛かってるのよ(笑)」
豆鉄砲 「どうやってるの?」
Aさん  「まずコレが『葦』の完成までの順序ね」



『葦』の製作手順(右から)
 
1.材料(ジュートの繊維)
2.糸で束ねた状態
3.水洗いして『織物の痕』を無くす
4.針を使って繊維を解す
5.完成






豆鉄砲 「コレは右から左に向けて完成ってコト?」
Aさん  「そうそう、一番右がジュートの繊維で、次が糸で束ねただけ」
豆鉄砲 「ほうほう、じゃあ真ん中が水洗いしたモノ?」
Aさん  「そうそう」
豆鉄砲 「じゃあ左から2番目はナニ?」
Aさん  「あのね、ジュートの繊維を針を使って解すんだよ、一本一本(笑)」
豆鉄砲 「はぁ?(汗)」
Aさん  「だから、こうやってジュートを糸で束ねるでしょ?」



豆鉄砲 「あぁ〜、これはフライ作りと同じ要領ですね(笑)」
Aさん  「そうそう、道具があるんで巻くのは楽勝だね、それで巻いた糸は瞬着(瞬間接着剤)で止めると・・・」
豆鉄砲 「瞬着じゃぁ、巻いたトコが硬くならない?」
Aさん  「植え込み式にするからコレでいいよ」
豆鉄砲 「あぁ〜植え込み式にするんだ(驚)」
Aさん  「植え込み式にすると、製作本数を大幅に減らせるんでね」
豆鉄砲 「どの位に減らせるの?」
Aさん  「大体だけど、当初170本程度必要だったのが、100本程度に減らせれる予定」
豆鉄砲 「70本分はドコに行ったの?」
Aさん  「撮影時に構図に入らないトコの『葦』を一部移植する訳よ(笑)」
豆鉄砲 「あぁ〜、完全に撮影用ジオラマに特化する訳ね(笑)」
Aさん  「そう言うコト、『葦』に関しては、この後の手間が掛かりすぎるからね」
豆鉄砲 「どうするの?」
Aさん  「このように、針を使ってジュートの繊維を一本一本解します」



豆鉄砲 「アアタ一体、ナニやってんのよ?(汗)」
Aさん  「ナニって、こうしないと『葦』の質感が出ないのよ〜」
豆鉄砲 「あのさぁ、コレってネコの毛を漉くブラシみたいなので効率良く出来ないの?」
Aさん  「ソレ使うと、ブラシが強すぎて繊維が千切れるからダメ」
豆鉄砲 「あぁ〜、じゃあ『賽の河原』みたいに一本づつ仕上げないとダメなの?」
Aさん  「だもんで、一日4時間ぐらいしか作業に集中出来ません(汗)」
豆鉄砲 「恐ろしく『手間』が掛かりそうな作業だけど、時々絶叫したくならない?(笑)」
Aさん  「毎回です・・・と言うか、今もです(鬱)」
豆鉄砲 「こりゃ〜、170本から100本強に減らせても膨大な手間ですな(汗)」
Aさん  「当初の予定通り170本なんて作ってたら、途中で投げ出してるよ」
豆鉄砲 「まぁ〜、その手間の分、確実に質感は向上してますよね?」
Aさん  「そうだねぇ〜自画自賛じゃないけど、イイ感じになったよ」
豆鉄砲 「先端のふわふわした感じが実にイイ雰囲気を醸してますよね〜(笑)」
Aさん  「まぁ〜、まだ全部出来てないんで、この後も作業が待ってるんだけどね〜(鬱)」
豆鉄砲 「お手数ですが、最後まで気合入れてお願いします」

製作 十一日目
Aさん  「出来たよ、100本・・・(疲)」
豆鉄砲 「おぉ〜、出来ましたか〜(笑)」
Aさん  「もう二度と作らねぇ〜ぞ、こんなモン!(疲)」



豆鉄砲 「・・・なんか100本って割には少ない感じですね?(汗)」
Aさん  「実はボクも100本って、もっと山になると思ってたんだけど、ビックリするぐらい少ないよね(汗)」
豆鉄砲 「コレで、ど〜にかなりそうなの?」
Aさん  「多分ね・・・と言うか、足りないと困るよ(汗)」
豆鉄砲 「どうせ足りないと思ったら、また作るんでしょ?(笑)」
Aさん  「ソレだけは避けたい・・・(汗)」
豆鉄砲 「本日はコレだけ?」
Aさん  「あと、草の様子をテストしてみた」






豆鉄砲 「へぇ〜、イイ雰囲気じゃん(笑)」
Aさん  「市販品のグリーンの芝を使ったんで、ちょっと色が強すぎたね」
豆鉄砲 「あぁ〜確かに・・・」
Aさん  「とりあえず色の雰囲気が分ったんで、本番では少し色をボカして使ってみるよ」
豆鉄砲 「染め直すの?」
Aさん  「いや、ジュートの切れ端を混ぜて、全体をボカすんだよ」



豆鉄砲 「あぁ〜ナルホドね〜、しっかし手間が掛かってそうですねぇ〜(笑)」
Aさん  「あのさ『掛かってそう』じゃなくって『掛かってる』んだから、ソコんトコ間違えないように(笑)」
豆鉄砲 「当初はもっと簡単な予定だったよね・・・?」
Aさん  「もうココまで来ると、あとには退けないからね・・・(悩)」
 
製作 十二日目
Aさん  「色を調整して草を植えてみたよ(笑)」






豆鉄砲 「おぉ〜、完璧じゃん!すげぇリアルだよ(笑)」
Aさん  「そうなんだよ、思ったより上手くいったんだよ(笑)」
豆鉄砲 「水面の色でニセモノって分るけど、水面と背景を隠してたら一瞬、本物と見間違えるよ?」
Aさん  「まだこの後に、例の『葦』が植わるしね」
豆鉄砲 「あぁ〜、まだまだ作り込まれる訳ね(笑)」
Aさん  「そうだね、それでコッチは木の根元ね、ホントはもっと草を植えるけど、途中経過ね」



豆鉄砲 「コレもイイ雰囲気ですね〜、このカポックの根でしたっけ?コレもいい雰囲気になってますよね〜」
Aさん  「そうだねぇ〜、コレに関してはホント良くなったよ」
豆鉄砲 「なんか、クヌギとかコナラみたいな、広葉樹の樹みたいですよね?」
Aさん  「そうそう(笑)」
豆鉄砲 「この次ぐらいには『葦』が植わってるの?」
Aさん  「多分ね〜」
豆鉄砲 「次が楽しみですな(笑)」
 
製作 十三日目
Aさん  「『葦』植えたよ〜」
豆鉄砲 「どれどれ・・・」
Aさん  「どうよ?」






豆鉄砲 「アハハハハ、こりゃスゲェよ(笑)」
Aさん  「いや〜自分で言うのもアレだけど、結構イイ線いってるでしょ?(笑)」
豆鉄砲 「いい線ドコロか、想像以上のデキですよ(笑)」
Aさん  「ただねぇ〜、冷静になって見ると、対岸の『葦』が密生し過ぎかなと・・・?(写真右上)」
豆鉄砲 「ん〜・・・、確かに言われて見れば、他と比べると、ちょっと密集し過ぎかな・・・?」
Aさん  「実はさ、アレから『葦』を20本ばかり追加したんだよねぇ〜(笑)」
豆鉄砲 「あのさ、『もう二度と作らねぇ〜ぞ、こんなモン!』って言ってなかった?(汗)」
Aさん  「職人として、どうしても妥協が出来なかったんで・・・(汗)」
豆鉄砲 「いつから何の職人になったのよ?(呆)」
Aさん  「ジオラマ職人(笑)」
豆鉄砲 「・・・いつから?(呆)」
Aさん  「約二週間前からです(笑)」
豆鉄砲 「もうさ、手間掛け過ぎだって・・・(呆)」
Aさん  「もう止まらないし、諦めてね(笑)」
豆鉄砲 「とっくに諦めてますよ(呆)」
Aさん  「それでコッチは、『葦』の間から狙う感じね」



豆鉄砲 「おぉ〜、コレってオイラが猟場で見ていた風景そのモノですよ(喜)」
Aさん  「いいでしょ、なかなか(笑)」
豆鉄砲 「最初にジオラマを思いついた時に、『理想的にはこんな風に出来たらいいな〜』って
      イメージしたそのモノですよ(笑)」
Aさん  「そりゃよかった(笑)」
豆鉄砲 「コレはホントに分り易く説明出来ますよ、コレでゴールは間近ですね」
Aさん  「ナニ言ってるのよ、まだ本命の鳥屋とかも残ってるよ」
豆鉄砲 「あっ・・・(汗)」
Aさん  「一応、構想は出来ているから大丈夫だよ」
豆鉄砲 「まぁ、この調子でお願いしますね」
Aさん  「了解〜(笑)」
 
製作 十四日目
Aさん  「とりあえず、地形関連はこれで80%完成です」
豆鉄砲 「どれどれ・・・」






豆鉄砲 「いいじゃない、いいじゃないよ(笑)」
Aさん  「草の雰囲気なんかも結構イイでしょ?」






豆鉄砲 「いいですねぇ〜、確実にこう言う風景が記憶の中にありますよ(笑)」
Aさん  「草もね、ちゃんと植え方を考えてしてるから(笑)」
豆鉄砲 「どうしてるの?」
Aさん  「最初に地面へ接着剤を塗っておいて、次にピンセットでジュートの繊維を摘まんで、
      接着剤を塗った トコロに押し付けるようにして植えて、更に同じ要領で少量の
      グリーンの芝を・・・、そして最後にもう一回最初と同じジュートの繊維を植えるの」
豆鉄砲 「あぁ〜、サイドイッチ構造にするのね」
Aさん  「そうそう(笑)」
豆鉄砲 「手間掛かってるねぇ〜(呆)」
Aさん  「だいぶ気分も乗ってきたしね〜(笑)」
豆鉄砲 「木の根元のトコなんて、相当雰囲気出てますよ(笑)」
Aさん  「自分で言うのもアレだけど、そこは結構自信アリ(笑)」
豆鉄砲 「ところでこの後の作業はナニが残ってるの?完成度80%って言ってたけど?」
Aさん  「あぁ〜、堰堤の壁と言うか斜面だね、板チョコみたいになってるヤツ」
豆鉄砲 「あぁ〜アレか〜、やっぱりアレはブロックみたいな模様を一枚一枚手作りするの?」
Aさん  「ん〜と、一応、木を使ってブロックのテクスチャーを表現するつもり」
豆鉄砲 「じゃあ作り方は考えてあるんだ?」
Aさん  「そりゃモチロン(笑)」
豆鉄砲 「では、地形製作の最終局面をお願いします」
Aさん  「了解〜(笑)」
 
製作 十五日目
Aさん  「コレで地形関係は、ほぼ終了だよ〜」
豆鉄砲 「おっ! ついに出来ましたか?(笑)」
Aさん  「いや〜、今回も手間を掛けちゃったよ(笑)」
豆鉄砲 「どのように?」
Aさん  「まずはこのようなモノを作りまして・・・」






豆鉄砲 「なんなのよコレは?(汗)」
Aさん  「だから堰堤の壁面の再現よ(笑)」
豆鉄砲 「このさ、割り箸みたいなのって一本一本切ったの?」
Aさん  「そりゃ切ったよ」
豆鉄砲 「物凄く時間が掛からなかった?」
Aさん  「いや10分ぐらいだよ」
豆鉄砲 「意外と短時間で出来るんですね(驚)」
Aさん  「あぁ〜、治具を作ったしね」
豆鉄砲 「治具まで作ったのかよ・・・(呆)」
Aさん  「いやさ、こう言うのって定規で測って線引いて切ると、段々と刃物の厚みの分だけズレるからね(笑)」
豆鉄砲 「ところでさ、その治具作るのに何分掛かったの?」
Aさん  「約30分(笑)」
豆鉄砲 「相変わらずですな〜(汗)」
Aさん  「ちなみにね、下が白く見えると思うけど、予め紙に線を引いたモノを土台に貼って、
       その線に沿って木片を貼り付けてるんで、結構キレイに貼れてるでしょ?(笑)」
豆鉄砲 「あぁ〜、そうやって貼るからビシッとラインが出てるのね」
Aさん  「それで木片を貼り付けた接着剤が乾いたら、今度は全面に接着剤を塗って、
      上から薄く砂を掛けるとこうなります(笑)」



豆鉄砲 「よくぞまぁ、こんな方法を考えるモンだ(呆)」
Aさん  「ジオラマ作りでは基本的な方法だよ」
豆鉄砲 「ところでさ、なんか一部、砂が厚くない?」
Aさん  「ソコんトコには草を植えるんだよ、良くあるでしょ、窪んだトコロに土が溜まって草生えてるコトとか?」
豆鉄砲 「あぁ〜、そう言うコトか」
Aさん  「でもって、この後は色を塗って完成なんだけど、接着剤が完全に乾かないと塗装出来ないから、
      本日の作業はコレにて終了です。」
豆鉄砲 「じゃあ、明日には地形関連は完成?」
Aさん  「多少修正が必要になるかも知れないけど、基本的には完成だね」
豆鉄砲 「おぉ〜、段々とゴールが見えてきた(笑)」
 
製作 十六日目
Aさん  「塗装も終わったよ〜(笑)」
豆鉄砲 「ついにココまで来ましたか(笑)」
Aさん  「まぁ〜、多少の細かい修正を入れるコトもあるけど、コレにて地形は終了」





豆鉄砲 「いい雰囲気出てるじゃん!(笑)」
Aさん  「中々よく出来てるでしょ?(笑)」



豆鉄砲 「この堰堤の壁面の色むらが、いい雰囲気を醸し出してますよ」
Aさん  「あぁ〜コレは、塗料が足りなくなって別の色を使っただけなんで後で塗りなおします」
豆鉄砲 「塗料ってナニ使うの?」
Aさん  「100円ショップで売ってた絵の具(笑)」
豆鉄砲 「今って100円ショップで絵の具売ってるの?(汗)」
Aさん  「売ってるんだよ〜、コレが(笑)」
豆鉄砲 「どんな感じのなの?」
Aさん  「3cmぐらいのチューブに入って、12色入りセットみたいのだよ」
豆鉄砲 「へぇ〜、てっきりエアブラシでも引っ張り出して塗装すると思ってたけど、意外だね」
Aさん  「まぁ〜最初はそう思ってたんだけど、試しに100円ショップの絵の具と筆で塗ったら
      結構イイ感じだったしね(笑)」
豆鉄砲 「まぁ〜、100円ショップで仕入れた道具で作ったとは思えない出来ですな(笑)」
Aさん  「ただね、絵の具一本当りの量が少ないんで、色が足りなくなってさ(汗)」
豆鉄砲 「あぁ〜でしょうな(笑)」
Aさん  「だから後でもう一回買いに行かないとダメみたい(笑)」
豆鉄砲 「なんかさぁ、どんどん本格的になってない?(汗)」
Aさん  「否定はしない(笑)」
豆鉄砲 「じゃあ、この後はいよいよ鳥屋ですな?」
Aさん  「なんだけどねぇ〜、結構大変な感じ」
豆鉄砲 「そうなの?」
Aさん  「試しにちょっとやってみたけど、難問が山積み(笑)」
豆鉄砲 「解決出来そうなの?」
Aさん  「一応、解決策は考えてある」
豆鉄砲 「じゃあ、鳥屋をお願いしますね」
Aさん  「おかしいよなぁ〜、ホントはもっと簡単なモン作る予定だったのに・・・(笑)」
豆鉄砲 「ですよねぇ〜、オイラだってイメージとしては、地面に青ノリみたいな粉撒いたジオラマをイメージ
      してたんですけどね?(汗)」
Aさん  「困ったモンだよねぇ〜、面白いからついつい凝っちゃうんだよねぇ〜」
豆鉄砲 「まぁコッチとしては、予想通りの有り難い話ですけどね(笑)」
 
製作 十七日目
Aさん  「鳥屋作りを始めたよ〜」
豆鉄砲 「やっと終わりが見えて来ましたな(笑)」
Aさん  「とりあえず、コレが迷彩ネットを使ったヤツね」






豆鉄砲 「あぁ〜、いい感じですね」
Aさん  「本来の色とは違うけど、分り易くする為にコレでいいんだよね?」
豆鉄砲 「明らかに人工物って分る方が説明しやすいんで、コレでいいです」
Aさん  「中々イイ素材が無くってさ」
豆鉄砲 「ナニ使いましたの?」
Aさん  「ティッシュペーパー(笑)」
豆鉄砲 「あぁ〜ティッシュか(驚)」
Aさん  「こんな感じで、前側だけじゃ無くって『コの字』にも囲って、後ろ側にもネットを設置した方がいいよって分るよね?」
豆鉄砲 「まぁ〜、写真と文章の二本立てで説明するんで、こんな感じで大丈夫だと思います」
Aさん  「それで次が『葦』で囲ったバージョンね」






豆鉄砲 「あぁ〜、コレもいい感じですね」
Aさん  「多分こんな感じで『葦』とかで周りを囲ってを残しておくって分るよね?」
豆鉄砲 「大丈夫だと思います、ドッチにしても説明の文章が入りますし」
Aさん  「それでコッチは屋根の部分ね」



豆鉄砲 「なんか屋根の部分だけブン投げた感じの作りですね?(汗)」
Aさん  「正直さ、コレが実物とジオラマスの差で、『葦』の長さもあるんだけど、どうもイメージ通りに
      ならないんだよねぇ〜」
豆鉄砲 「でもコレって、普通のジオラマと違って、鳥屋の説明も必要だから、本来のジオラマみたいに
      上手に誤魔化して帳尻合わせられないでしょ?」
Aさん  「まぁねぇ〜、後は可能性として、ボクらも実際に鳥屋の屋根の部分が上空からどう見えてたのかは
      分らないよね?」
豆鉄砲 「まぁ〜そうですね、ソコまで気にしませんし」
Aさん  「だからひょっとすると、こうなってたかも知れないんだよねぇ〜」
豆鉄砲 「確かにそうですねぇ〜、あと屋根用の『葦』って分り易いように色を変えたの?」
Aさん  「いや、単に光の加減だね」
豆鉄砲 「でもコレの方が、壁面部分と屋根部分が見分けられてイイですよ」
Aさん  「確かにそう言う見方もあるか・・・」
豆鉄砲 「色が違うのが気に入らなかったの?」
Aさん  「まぁ〜ちょっとね(笑) 」
豆鉄砲 「とにかく、写真だけで終わりって訳じゃないんで大丈夫ですよ(笑)」
Aさん  「職人としてはね・・・あとコッチが鳥屋の全体ね」






豆鉄砲 「コレもイイ感じですよ」
Aさん  「それからコレは鳥屋の設置前と設置後ね」



豆鉄砲 「コレなら分り易いですね」
Aさん  「最後は、ブラインドの後ろに何も無い状態と、後ろを設置した場合の違いね」






豆鉄砲 「コレも分り易くてイイですよ(笑)」
Aさん  「じゃあ、この方向で鳥屋の製作はイイね?」
豆鉄砲 「全く問題ナイです、あとどの位掛かりそう?」
Aさん  「そうだねぇ〜、あと3〜4日ぐらいかな?」
豆鉄砲 「結局、約3週間か・・・(汗)」
Aさん  「そっか、3週間近く掛かってたんだね・・・(汗)」
豆鉄砲 「でも、今後はソレほどの手間は掛からないでしょ?」
Aさん  「実はですね、レイアウトの都合上、『葦』の追加製作が必要でして・・・(汗)」
豆鉄砲 「何本必要なの?」
Aさん  「前回の写真でね川のトコロに何本か『葦』があったでしょ?」
豆鉄砲 「ありましたねぇ〜」
Aさん  「実はアレって、追加で5本ほど作った中の一部で・・・」
豆鉄砲 「言わなかったけど、やっぱりアレは新規作成分か・・・(呆)」
Aさん  「でもってソレでも足りずに今、15本ほど作成中で・・・」
豆鉄砲 「結局、当初の予定を大幅に超えて190本か・・・『もう二度と作らねぇ〜ぞ、こんなモン!』って
      言ってたよね?(汗)」
Aさん  「ジオラマ職人としては半端なモンは作れないんで・・・(汗)」
豆鉄砲 「もうさ、いっそのコト200本作ったら?」
Aさん  「流石にソレはイヤ(笑)」
豆鉄砲 「どうせ作るコトになると思うよ(笑)」
Aさん  「出来る限り作らなくて済むようにするんで大丈夫・・・だと思う・・・(汗)」
豆鉄砲 「なんかさぁ、つくづく当初の予定と違ってきてるよね(笑)」
Aさん  「正直なコト言うと、1m四方で作り直したいね(笑)」
豆鉄砲 「あっ、やっぱり・・・(笑)」
 
製作 十八日目
Aさん  「鳥屋作り始めたんだけど、ちょっと確認してくれる?」
豆鉄砲 「とうとう始まりましたな(笑)」
Aさん  「あのさ、生えてる木と鳥屋に使ってる木の区別がつかない可能性があるんだけど?」






豆鉄砲 「あぁ〜コレですか?」
Aさん  「両方とも元は『枯れ木』だし区別がつかない気がしてね・・・」
豆鉄砲 「いゃ〜、多分大丈夫だと思いますよ」
Aさん  「そうかな?もしアレなら、画像加工して鳥屋に使ってる木の色を変えれるかな?」
豆鉄砲 「まぁ〜ソレも出来ますけど、普通に説明を入れれば大丈夫だと思いますよ」
Aさん  「ならいいんだけど、それでコレが鳥屋の製作途中の様子ね」






豆鉄砲 「あぁ〜、いい感じじゃないですか(笑)」
Aさん  「最後に屋根を乗せるとこんな感じ」






豆鉄砲 「おっ!この屋根って例のティッシュなの?」
Aさん  「そう、水に濡らして色付けて乗せたらイイ感じになったよ(笑)」
豆鉄砲 「実にイイ雰囲気ですな(笑)」
Aさん  「でもって、狙う獲物はコレにしてみた(笑)」



豆鉄砲 「・・・金の鶴かい?」
Aさん  「そう(笑)」
豆鉄砲 「こんなモン、ドコで手に入れたのよ?」
Aさん  「某神社のお守りに付いてて、スケール的にもピッタリで目立つんで使ってみました(笑)」
豆鉄砲 「確かにコリャ目立つね(笑)」
Aさん  「でもって、鳥屋の中から狙った時のイメージね」





豆鉄砲 「雰囲気はイイんだけど、もうちょっとピントを、ど〜にか出来んの?」
Aさん  「コレねぇ、コンデジだと鳥屋の中から撮影しようと思っても獲物にピントが合わないのよ」
豆鉄砲 「あぁ〜、確かに・・・」
Aさん  「だもんで、鳥屋の外でピントを合わせてフォーカスロックして鳥屋に戻るんで、こんな感じが限界だね」
豆鉄砲 「どうしてもピント合わせたきゃ、デジタル一眼でも買わなきゃムリか」
Aさん  「たかがジオラマにソコまで費用は掛けられません」
豆鉄砲 「ごもっともです」
Aさん  「それで、コレが鳥屋の前と後ろの感じね」



豆鉄砲 「現場で作った鳥屋の雰囲気が良く出てますよ」
Aさん  「気付いてると思うけど、今は後ろが透けてるんで、この後に『葦』を植えて、
      『こうすると後ろが透けないですよ』ってすればokでしょ?」
豆鉄砲 「完璧なんだけど、まさか寒冷紗は省略するの?」
Aさん  「ナニ言ってるのよ、只今、染色が終わって乾燥中です(笑)」
豆鉄砲 「あぁ〜、やっぱり(笑)」
 
製作 十九日目
Aさん  「寒冷紗完成ね、それでコレが鳥屋の裏側」
豆鉄砲 「寒冷紗って、やっぱりティッシュで作ったんだよね?」
Aさん  「そりゃモチロン」
豆鉄砲 「濡れたティッシュって、乾燥する為に広げようとすると簡単に破れない?」
Aさん  「その辺は、ちゃんと工夫してるよ」
豆鉄砲 「さすがジオラマ職人!」
Aさん  「もうこれ以上褒めても、凝った追加工作はしないから(笑)」
豆鉄砲 「じゃあサッサと確認するか・・・(笑)」






Aさん  「どう?」
豆鉄砲 「月並みですが、いい雰囲気ですなぁ〜(笑)」
Aさん  「それで、コレが対人用に寒冷紗の前に『葦』を置いた状態」






豆鉄砲 「実にイイ!(笑)」
Aさん  「あんまり『葦』を密植すると寒冷紗が見えなくなるし、あえて量を減らしてるからね」
豆鉄砲 「ソレでイイです、あくまで完成品のジオラマじゃなくって、説明用のジオラマなんで」
Aさん  「あとは鳥屋のサイドもこんな感じにしといたよ」



豆鉄砲 「okです、全く問題ナイです」
Aさん  「後は堰堤の鳥屋が出来れば『ほぼ完成』だね」
豆鉄砲 「ソレが終われば撮影して終了ですな」
Aさん  「では作業に戻ります」
豆鉄砲 「お願いします」
 
製作 二十日目
Aさん  「いゃ〜、参った参った(笑)」
豆鉄砲 「なんかトラブルでも?」
Aさん  「いや、ちょっとこんなモンを作ってたんだけどね・・・(笑)」






豆鉄砲 「とうとうやっちまったか・・・(笑)」
Aさん  「まだ途中なんだけど、中々のデキでしょ?(笑)」
豆鉄砲 「いいねぇ〜、じゃあ『金の鶴』と差し替え?」
Aさん  「いや、残念ながらコレはボツと言うコトで・・・」
豆鉄砲 「どうしてよ?」
Aさん  「ちょっと機械が壊れまして・・・」
豆鉄砲 「壊れるって、パテか何かを捏ねて作ってるんじゃないの?」
Aさん  「実はですね、コレ『紫外線硬化樹脂』ってヤツで出来てまして・・・(笑)」
豆鉄砲 「あのさ、つかぬコト聞くけど『紫外線硬化樹脂』なんて、
      普通にホームセンターとかで売ってたっけ?」
Aさん  「売ってないよ(笑)」
豆鉄砲 「アアタの仕事って『紫外線硬化樹脂』なんか使うモンあったっけ?」
Aさん  「ナイです(笑)」
豆鉄砲 「じゃあ〜、なんでそんなモンをアアタが使ってるのよ?(汗)」
Aさん  「偶々友人の家に遊びに行ったら機械がありまして・・・(笑)」
豆鉄砲 「機械って何の機械よ?」
Aさん  「『紫外線硬化樹脂』を固める為の機械だね」
豆鉄砲 「紫外線ランプの親分みたいなモンか・・・」
Aさん  「そうそう(笑)」
豆鉄砲 「ソレでどうしたのよ?」
Aさん  「その友人が、とある事情でその機械が不要になりまして・・・」
豆鉄砲 「まさか借りたの?」
Aさん  「捨てるそうなんで、一度試してみたくて持ち帰りしまして・・・(笑)」
豆鉄砲 「あのさ、なんでフィギア作りに『紫外線硬化樹脂』なんで大掛かりな
      モンを使おうとするのよ?(汗)」
Aさん  「以前からその友人に『紫外線硬化樹脂』のコト聞いてたんだけど、
       コレってフィギア作りには便利なのよ(笑)」
豆鉄砲 「どこが?」
Aさん  「ほら普通のパテだと硬化に時間が掛かって、硬化後に『痩せ』とか『引け』
       出るんだけど、この『紫外線硬化樹脂』って、光を当てると一瞬で硬化して、
      『痩せ』『引け』が出ないのよ(笑)」
豆鉄砲 「へぇ〜、そりゃスゴイね」
Aさん  「だからさ、フィギア作りに掛かる時間を大幅に短縮出来るんだよね〜」
豆鉄砲 「まぁソレはいいとして、樹脂はドコで買ったのよ?」
Aさん  「その友人がデットストックの『紫外線硬化樹脂』をくれまして・・・(笑)」
豆鉄砲 「ソレでアレを作ったと?」
Aさん  「そうなんですけどね・・・」
豆鉄砲 「だったら早く続きを作りなさいよ」
Aさん  「ソレが樹脂が古かったせいか硬化に時間が掛ってね、長時間ランプを
       当てていたら電球が溶けまして・・・(汗)」
豆鉄砲 「あのさ、そう言う機械って壊れる前にブレーカーみたいなモンが作動しないの?」
Aさん  「調べてみたら、電球を冷却する為のファンが付いてたんだけど、フィルターが
       ホコリで 詰まってたみたいでね(汗)」
豆鉄砲 「あぁ〜、冷却が間に合わなくなったと・・・」
Aさん  「そう言うコトです」
豆鉄砲 「溶けるってどんな感じに?」
Aさん  「こんな感じ」






豆鉄砲 「コレって大きさは?」
Aさん  「反射鏡みたいになっている部分の直径が5cmぐらいだね、電球自体は
       車のウィンカーに使われてる電球と変らない感じ」
豆鉄砲 「溶けたってドコが?」
Aさん  「電球の横のトコが出っ張ってるでしょ?」
豆鉄砲 「はいはい」
Aさん  「どうもね、中のフィラメントが溶けて、その熱がガラスを溶かして出っ張りを
       作った感じなんだよね〜」
豆鉄砲 「電球交換して作業再開出来ないの?」
Aさん  「そう思ってさ、友人に電話して電球の値段を聞いたらビックリしたよ(笑)」
豆鉄砲 「高いの?」
Aさん  「電球1個で5500円(笑)」
豆鉄砲 「5500円!?(驚)」
Aさん  「ちなみに合計で3個使ってるんで、全交換で16500円ね(笑)」
豆鉄砲 「なんでそんなに高いのよ?(汗)」
Aさん  「電球のスペックが、『95v 320w』だってさ(笑)」
豆鉄砲 「なんだよ、そのアホみたいなスペックは・・・(汗)」
Aさん  「と言う訳で、計画は中止となりました(笑)」
豆鉄砲 「再開しないの?」
Aさん  「豆ちゃんが電球買ってくれるなら再開出来るけど?(笑)」
豆鉄砲 「当初の計画通り『金の鶴』でいいです(汗)」
Aさん  「いゃ〜、イイ感じに仕上がってたんだけどねぇ〜残念(笑)」
豆鉄砲 「とりあえず、ジオラマ完成に向けて最後の詰めをお願いします」
Aさん  「了解〜(笑)」
 
製作 二十一日目
Aさん  「ジオラマ完成しましたよ〜(笑)」
豆鉄砲 「おぉ〜、お疲れ様です」
Aさん  「懸案のブツも無事に完成したし(笑)」
豆鉄砲 「懸案のブツって?」
Aさん  「コレ(笑)」



豆鉄砲 「あっ!まさか電球買ったの?(汗)」
Aさん  「まさか(笑)」
豆鉄砲 「だったらどうしたの?」
Aさん  「使う素材を変えて、最初から作り直しました(笑)」
豆鉄砲 「ナニにしたの?普通のパテとか?」
Aさん  「機械をもらった例の友人に相談したら、とあるレジンをプレゼントしてくれてね」
豆鉄砲 「レジンってエポキシみたいな液を混ぜて固まるヤツだよね?」
Aさん  「そうそう」
豆鉄砲 「だったら、四角く固めてから削ったの?」
Aさん  「いや、筆で塗っていった(笑)」
豆鉄砲 「液体をカモの形になるまで盛り上げたってコト?」
Aさん  「そうそう(笑)」
豆鉄砲 「どうやったら液体をココまで盛れるのよ?(汗)」
Aさん  「あのね、もらったレジンって簡単に言うと、粉Aと液体Bを混ぜて使うタイプだったんだよね」
豆鉄砲 「ほうほう、でもレジンなんて混ぜたらアッと言う間に固まるし難しくない?」
Aさん  「だから、ちょっとづつ混ぜながら盛り上げたんだよ(笑)」
豆鉄砲 「え〜っと、まさかお皿みたいなのにそれぞれ、粉Aと液体Bを出して別皿で混ぜながらってコト?」
Aさん  「そうそう、だいたいそんな感じ(笑)」
豆鉄砲 「ソレって物凄く難しくない?」
Aさん  「それがジオラマ職人と言うモノです(笑)」
豆鉄砲 「まぁ〜ココまで作れれば職人ですな(笑)」
Aさん  「と言う訳で、本番の撮影を始めようか」
豆鉄砲 「いや〜長かったですな、都合21日間の計3週間!(笑)」
Aさん  「確かに日数は掛かったけど、それなりのモノは出来たでしょ?」
豆鉄砲 「当初の予定よりもはるかに良いモノが出来ました(笑)」
Aさん  「ボクも久しぶりのジオラマ作りで結構楽しめたよ(笑)」
豆鉄砲 「ではでは、早速撮影を・・・」
 
 〜撮影終了後〜
 
Aさん  「こんなモンで写真は足りるのかな?」
豆鉄砲 「大丈夫だと思います」
Aさん  「写真が足りないなら早めに言わないと間に合わないからね」
豆鉄砲 「なんで?」
Aさん  「邪魔だから処分するし」
豆鉄砲 「コレ処分しちゃうの?」
Aさん  「そりゃそうだよ、場所喰って邪魔だモン」
豆鉄砲 「捨てるなら欲しいって人がイッパイ居ると思うよ?(汗)」
Aさん  「ナイナイ(笑)」
豆鉄砲 「だったらさ、サイト開設10周年記念でプレゼントしてもイイ?」
Aさん  「そりゃ構わないけど、誰も応募してこないと思うよ?(汗)」
豆鉄砲 「まぁ〜その時は予定通りに処分と言うコトで(笑)」
Aさん  「今後の扱いは豆ちゃんに一任するから好きにしていいよ」
豆鉄砲 「じゃあプレゼント企画にしちゃいます」
 
10周年プレゼント企画 終了しました
 
今回撮影に使用したジオラマを1名様にプレゼントしちゃいます。
 
プレゼント対象:ジオラマ一式(但し、金の鶴とカモはプレゼントに含まれません)
 
ジオラマのその後の扱いに関しては、当選者に一任されますので・・・
・置物にして眺めるのもok!
・鳥屋に向かって拍手を打って『エアーの神様』を奉るものok!
・ご自身のHPなりblogに掲載するのもok!
・オークションに出品して転売するのもok!
・当然、飽きたら捨てるなり誰かにプレゼントするのもok!
・その他、ナニをしても自由です
 
ジオラマは『着払い』でお送りします。
梱包サイズは、クロネコの120サイズ程度になるように努めますが、梱包状態によっては
それ以上のサイズになる可能性がありますのでご了承下さい。
住所ロンダリングの為に、発送は江戸から行いますので、プレゼント希望の方はクロネコの
料金表を確認してから応募して下さい。
 
応募方法
プレゼント応募の方は、件名に必ず『プレゼント希望』と記載し、「mameworks@gmail.com」宛に
ハンドルネームと連絡用メールアドレス、それと「着払いについて同意します」と書いて応募して下さい。
この時点では、本名や住所などの個人情報を書き込む必要はありません。
 
応募の締切りは、2013年5月14日です。
 
応募多数の場合には抽選を行い、当選した方にはこちらから連絡を入れますので、その時に
住所とお名前をお伝え下さい、発送時には送り主に当選者の住所とお名前を使います。
 
尚、応募されても豆鉄砲の個人情報は一切公表されませんのでご注意下さい。
 
追記 2013年4月29日
Aさん  「あの〜豆ちゃん、ちょっと相談が・・・」
豆鉄砲 「なんの相談?」
Aさん  「例のジオラマですが・・・(汗)」
豆鉄砲 「どうしたの?」
Aさん  「数日前に、ちょっと水面の追加加工をしましてね・・・」
豆鉄砲 「ほうほう」
Aさん  「こんな感じなんですが・・・」



豆鉄砲 「あぁ〜、いい雰囲気になってるじゃないですか(笑)」
Aさん  「ところがですね、ココに来てちょっとトラブルが・・・(汗)」
豆鉄砲 「トラブル?」
Aさん  「湿気のせいか、透明だった水面が曇り始めてですね・・・」
豆鉄砲 「ほうほう・・・」
Aさん  「でもって、水面の端が捲れたり、ジオラマ全体が反り始めまして・・・(汗)」
豆鉄砲 「ヤバいの?」
Aさん  「こんな感じ・・・(汗)」






豆鉄砲 「あぁ〜、コリャ酷いですな・・・(汗)」
Aさん  「でね、水面を少し剥がして修正しようとしたんですがね・・・(汗)」
豆鉄砲 「まさか・・・?(汗)」
Aさん  「お察しの通りで・・・(汗)」
豆鉄砲 「どうなったの?」
Aさん  「こうなりました・・・(汗)」



豆鉄砲 「どうしてこうなるのよ!」
Aさん  「仕方ナイじゃん!こ〜なっちゃったんだもん!」
豆鉄砲 「なんで木工用ボンドなんて塗ったのよ!」
Aさん  「プレゼントにするって聞いたから、『よりリアルな水面を』と思ったんだよ!」
豆鉄砲 「ど〜するのよ、こんなになっちゃって!」
Aさん  「だから相談してるんじゃないのよ!」
豆鉄砲 「相談って、こんなの単なる事後報告でしょ!」
Aさん  「コッチだって、良かれと思ってやったんだよ」
豆鉄砲 「失敗してたら意味ナイじゃないのよ!」
Aさん  「だからこうして相談してるんでしょ!」
 
 そして子供のレベルの不毛な言い争いが続くコト五分・・・
 
豆鉄砲 「マジで困ったな・・・」
Aさん  「とりあえず落ち着こう・・・」
豆鉄砲 「そうですね、とりあえず落ち着かないと・・・(汗)」
Aさん  「でっ、どうしようか?」
豆鉄砲 「う〜んと、とりあえずプレゼントの応募はこのまま続けましょう」
Aさん  「続けるの?」
豆鉄砲 「今更ナシには出来ないですよ」
Aさん  「じゃあこのままプレゼントするの?」
豆鉄砲 「当選者に問合せて、このままがイイか、追加加工が必要かを選んでもらいましょう」
Aさん  「あぁ〜、ナルホド〜」
豆鉄砲 「追加加工を希望されたら、修復作業をお願いします」
Aさん  「了解」
豆鉄砲 「とりあえず、ジオラマは現状を維持して下さい」
Aさん  「注文が無ければ、もうコレ以上追加加工はしないよ」
豆鉄砲 「そうして下さい」
 
現状、ジオラマの水面は撤去してありますが当選後に再構築も選べます。
 
ここまでのまとめ

と言う訳で、豆鉄砲が面白半分でAさんをパタパタと煽ってソコソコのモノを作ってもらおうと画策したら、
Aさんが悪ノリ全開のフルパワーで対応してくれたので、想像以上のモノが出来上がりました。
ただ豊富な資材と資金がある訳ではないので、本編を含め写真の一部にピントが甘いモノや構図的に
分りにくいモノがあるとは思いますが、ソレはご愛嬌と言うコトで、本編を含め各自で脳内補完をお願いします。






購入資材
個数単価(円)価格(円)
紙粘土(スカイブルー)
1
105
105
紙粘土(ブルー)
1
105
105
木質粘土
3
105
315
筆(平筆 大)
1
105
105
組筆(5本セット)
1
105
105
絵の具(12色セット)
2
105
210
ジオラマ用草(緑)
1
380
380
合計
1,325